125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「何って単なる心理学の話さ」
こともなげに跡部が忍足に言い、腕組みをしてフェンスに寄りかかると、さりげなく視線は七星の横顔に置く。
「心理学やて~?」
胡散臭げに跡部を見るが、跡部が妙に余裕を感じさせるのも、何だかひっかかるところだ。
「暑いな、ちょっと飲み物買ってくるよ。何がいい?」
堪(たま)り兼ねる…という感じで向日がフェンスから離れ、二人にも聞いた。
「お、さすが岳ちゃん気ぃ利くがな~。助かりや」
ポケットの財布から小銭を出すと、忍足も額の汗を拭った。
「俺は…」
跡部も息をつくと、向日に注文した。
(…ホントに暑いな…あれ…何だろ…クラクラする…?)
あたしは自分の額に手を当て頭を支えた。真夏の日射しがギラギラと照りつける。
風もない。コートからの照り返しもキツい。
(何でみんなこんなに暑いのに、平気でテニス出来るんだろう…)
あたしは、ボンヤリする頭で、ボールの打ち返される音を聞いていた…けど何だか音が遠のいていくみたい…。
(七星さん…?)
最初に異変に気づいたのは幸村だった。