125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「決めるんは七星ちゃんや。焦らんかて、まだチャンスはあるよってな。逆転満塁ホームラン狙うで」
ジロリ…と向日を横目で睨むと忍足はにやりと笑った。
「ま、その調子で来週の練習試合頼むぜ、忍足」
七星の所から戻った跡部が言った。
「…何話しとったん? 試合より注目集めまくりやったで?」
皮肉混じりに、忍足は跡部を探る。
ダブルスなのに、菊丸と丸井が、一騎討ちのように叩き合うボールの音が、コート中に響き渡る。
「往生際が悪いぜっ」
「そっくり返すよん!」
隣のコートでは、これまた越前と切原が、デッドヒートを展開している。
「しつこいと嫌われるっすよっ」
「まだまだだね。アイツのこと何も知らないっしょ!」
(そのうち答えは出る)
跡部さんはそう言った─
それは、やっぱり─あたしの気持ちのこと─なんだろうか…。手塚先輩や不二先輩、幸村さん…忍足さんもまだみたいだし…仁王さんも…
「はぁ…」
あたしは顔を太陽に向けて少し大きく息を吐いた。
(暑いな…)
気がついたら風がパッタリと止まっていた。