125キロの加速 ナツのオトメ2*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ところで七星さん、今日の君はこれからどうするの?」
「え?…」
いきなり話題が変わったので、あたしは戸惑った。
「あ、スケジュールですね…えと…」
あたしは携帯を取り出し、時間を確認した。
(10時…。先輩達は起きたかな、微妙な時間よね。起きたとしても、ご飯を食べるから…午後のミーティングまで大丈夫…なはず)
「午後の4時までフリーです」
携帯をしまいながら、あたしは幸村さんに言った。
「それは素敵だな。それなら、立海大の合宿へ来ないか?君にメンバーを紹介するよ」
幸村さんが微笑んだまま、あたしに聞いた。
「メンバー…」
(あ、そうか…柳さんが『すぐまた会える』みたいに言ってたのは、このことか…)
「わかりました、伺います。じゃ、ペンションの人にそう言って来ますから、少し待ってて下さい」
あたしは『カラマーゾフの兄弟』を手に持つと、ペンションに戻ってソッと部屋の扉を開けた。
「オハヨー…七星ちゃん、早いね」
先輩の一人がやっと、布団から身を起こした。
「おはようございます、先輩」
そう言いながらあたしは、本をしまい、バッグのポケットからガムを取り出した。
「どこか出かけるの…?」
先輩はあくびをしながらさかんに目をこすっている。
「はい、立海大のテニス部の合宿所へ行ってきます」