125キロの加速 ナツのオトメ3*
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跡部と七星の親密そうな雰囲気に、試合に集中している者以外は、絶えずチラチラと視線を投げかけ、二人を観察していた。
「七星ちゃん! 次、俺応援してよん」
菊丸が手を振り、にこやかに笑いながら七星に言った。
(チッ!)
苦々しげに舌打ちすると、丸井ブン太は新しいガムを口に入れ、ラケットを握る。
「もちろん俺も応援してくれるよな?」
わざわざ七星に近づいて、声をかけに行く丸井。
「あ、はい、丸井さんも頑張ってくださいね」
あたしは昨日、偶然出逢った気安さから、無理なく丸井さんに笑いかけた。
七星の微笑みを受けると、丸井も満足げな笑みを浮かべる。来たついでに跡部を睨みつけると、軽く素振りをしつつゆっくりコートに向かい、菊丸もきっちりと睨む。
(にゃろ!)
菊丸も負けじと睨み返す。
「いつから眼力勝負になったんだよ」
クスクスと向日が笑う。
「ホンマ七星ちゃんも罪作りやね。早よ決めて欲しいわ」
忍足は、ため息を吐いてフェンスに手をかける。
「侑士じゃねぇ…ってことは決まってるけど?」
忍足に顔を向けると、意地悪く向日が言う。