125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「あの、どうして…あたしには無理なんですか?」
あたしの周りにいる人に出来て、なぜあたしには心理分析が出来ないのか…少しだけ不満を感じながら、跡部さんに聞いた。
「お嬢ちゃんに出来たら…今ほど無邪気にはしてられねぇなぁ」
跡部さんは、変わらず愉快そうにあたしを見つめたまま言う。
「…え…?」
ますますわからない。
無邪気に…あたしは無邪気なのか…。知らなかった…。悪いことなのかな、ちょっと焦る。
「あの…無邪気だとまずいでしょうか…? あたし、自分でも色々鈍いかな…なんて最近気づいたりしたんですけど…」
跡部さんの顔を見て、何を言ってるんだろう…って思ったけど、もう言葉は口を出てしまった。
「…お嬢ちゃんは、そのままでいいんだ。変に悟いと…この状況じゃかなり困ると思うがね?」
跡部さんは腕組みをしてフェンスに寄りかかった。
(困る…? 状況…?)
状況って、何の状況だろう…跡部さんは、ますますあたしをわからなくさせる。
「…わかろうとしない方が平和…ってことでしょうか…?」
しばらく考えて、あたしの導き出した結論がこれ。
「ま、そういうことだ。今はそれでいい。そのうち答えは出るからな」
跡部さんがうなずいて笑った。