125キロの加速 ナツのオトメ3*
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(…あ、今度は跡部と…)
立海大ベンチからは、部員達の試合より神経を尖らせて、七星を見つめ続ける幸村の、気が気ではない姿がそこにあった。
(忍足は以前会ったが…まさか跡部まで…)
あの時の七星は…忍足を歯牙にもかけていなかった…。
今は…?
どう見ても忍足の一方的な想いに見える…。
しかし跡部は…?
じい…っと幸村は、二人に視線を注ぐ。
「何か…?」
手招きをされたので、ベンチを離れると、あたしは跡部さんが立っているフェンスに向かった。
「このダブルスをどう思う?」
いきなり跡部さんが訊いて来た。
「…え? どう…って」
あたしは質問の意図がわからず、少し戸惑って跡部さんを見た。
「不二達は逆転出来ると思うか?」
コートのボールを目で追いながら、跡部さんはあたしに聞いた。
不二先輩達は1ゲームも取れていないまま、あと1ポイントまで追い込まれている─
「心情的には逆転して欲しいですけど…仁王さんも強いし…」
あたしは、どちらとも取れるような言い方をした。