125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「お前も相当だな、忍足。とっくの昔に振られてるってのに」
おかしくてたまらない…という調子に跡部が笑う。
「そうだぜ侑士。あの競争で決着はついてるんだし、いい加減諦めたら?」
向日も肩をすくめて跡部に賛成する。
「…ええやろ、人のことなんやから。想うんは自由やし。大体やな、二人とも七星ちゃんに興味ないんやから、俺のことは放っておいてや」
やや憤慨したかのように、二人から視線を外すと、忍足は改めて七星を見つめた。
「誰が興味ないって言った?」
「そうだぜ侑士」
「─い…?」
忍足は、そろり…と七星から視線を外すと、再びニヤニヤ笑う跡部と、クスクス笑いの向日に照準を合わせた。
「何やて…? 俺…耳悪うなったんやろか? 今、妙なこと聞いたでぇ?」
耳の穴をほじるような仕草をすると、疑うような眼差しで、跡部と向日の二人を視界に置いた。
「何が妙だ?」
と、跡部。ニヤニヤは消えていない。
「ライバルは少ないに越したことはねぇ…って言っただけだぜ侑士」
向日も笑う。
─ただ少し、いつもより油断のない目線で─