125キロの加速 ナツのオトメ3*
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
結局あたしは、ベンチへ戻った。
フェンスの外では、氷帝とルドルフ…どちらかの相手をしなければならないようだし…それならば多少の窮屈は我慢して、青学のベンチにいる方がマシみたいだ。
「何してたの?」
ベンチにはリョーマくんがいた。
「あ…その、お礼を言いに。不二…裕太さんに自転車で送って貰ったことがあるの」
あたしはベンチに座りながら言った。
「ふうん…」
考えごとをするように腕組みをすると、リョーマくんはチラリとあたしを見た。
「…それでルドルフも来たわけか。やっとわかった。…で、それいつの話さ」
「…え?」
いつだっけ…。
不二先輩との約束で遊園地に行った日─
「あ…帰りにリョーマくんと会った日だ」
「俺と?」
「うん、電車で…」
(…俺が七星と電車で会ったのは一度だけだ)
『リョーマくんって、テニス強い…?』
そう聞かれた。
不安でいっぱいだった七星の顔も同時に思い出した。