125キロの加速 ナツのオトメ3*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あの…じゃ、これで失礼します」
話が途切れたのを幸いに、あたしはルドルフの人達にお辞儀をした。
「七星さん、あなたにはどうすれば連絡を取れるのですか?」
「え?」
「観月さん…?」
裕太さんからならまだしも、観月さんに聞かれたので、その場を立ち去りかけたあたしも正直驚いたけど、裕太さんも『え?』と言う顔のまま観月さんを見て、なぜか固まっていた。
観月さんは、滑るようにメモ帳に何か書き留めると、ページを切り離し、あたしに手渡した。
「一応僕の電番とアドレスです。僕はルドルフのマネージャーですから、選手に用事がある時は、窓口である僕を通して頂けますか?」
にこ…と微笑んで観月さんは、あたしを見つめる。
「あ、はい…わかりました」
あたしはメモ用紙を見ながら、観月さんに返事と会釈を返した。
「あ…、観月が七星ちゃんに何か手渡したでぇ」
反対側のフェンスから、食い入るように七星を見つめていた忍足が言った。
「侑士、観てねーのかよ、俺達の相手…」
「不二やろ? ちゃあんと観てるがな」
呆れるように言う向日に、忍足は半分冗談混じりのように答えた。