125キロの加速 ナツのオトメ3*
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立海大との練習試合が、青学のテニスコート、全面を使って一斉に始まった。
女子テニス部のコートも借りているので、いつもの部活の活気が漂う。
レギュラーメンバー以外だと、なかなか他校生と試合をする機会はないので、1年生部員にも試合の醍醐味と緊張感を…と言う双方の部長の提案で、部員全員がコートに立つことになったわけである。
どの試合を見ればいいか迷うくらい、みんなキラキラして一生懸命ボールを追っている。
ただベンチに座っている自分が情けなくなる…。
(部員でもないのに、こんな所にいちゃいけないよね…)
リョーマくんが気を利かせて、忍足さんから引き離してくれたけど…。
あたしは正直、ここにいるべきか、フェンスの外に出るべきか…かなり迷っていた。
(あれ…?)
考えながら視線を巡らせていたら、見覚えのある顔をふたつ…フェンスの向こうに見つけた。
「あっっ!」
「どうしました?裕太くん」
「彼女! こっち見た! 俺に気づいた! …やった…! こっちに来る…!」
不二裕太が全身で興奮し、両手でガッツポーズを決める。七星がゆっくりとフェンスの扉を開けた。