125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「あ…これから始まるところですね。間に合いましたよ」
フェンスに近づく4人の人影を見かけた跡部は、
「ルドルフの連中じゃねぇか…」
誰ともなしにつぶやいた。
「ルドルフやと?」
忍足と向日も顔をそちらに向ける。
「きっと俺達の次がルドルフなんじゃねーの? 山吹かな。青学も忙しいぜ」
おかしそうに向日が笑う。
「ん~…ルドルフも誰か姫さん狙いやろか…? 全然噂は聞かへんけど。純粋に練習試合だけなんやろか」
顎(あご)に指先を添え、腕組みをしてチラチラとルドルフを見ながら考える忍足に
「約1名、青学も立海も見てねぇ奴がいるぜ?」
くく…とフェンスにもたれて跡部が笑った。
「何やて?」
(あの子だ…!)
コート内のベンチの七星を、食い入るように見つめる不二裕太。
(変わらない…。いや、あの時より可愛い…。俺に気づいて笑ってくれないかな…)
青学対立海大の練習試合が始まっても…兄の不二周助が、自分に一番近いコートでダブルス戦を始めても…不二裕太の目線の先には、七星一人しかいない…。