125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「七星ちゃん、そんな所で何してるのかな?」
いつの間にか、コートの中から、フェンスの正面に不二先輩が立って、にこにことあたしを見ている。
「あ…これは」
「はろ~別嬪(べっぴん)さん。しばらくやの」
あたしの言葉を遮(さえぎ)り、忍足さんは不二先輩に手を振る。
「仲いいんだ?」
「そらもう、ラブラブやな。愛しの彼女やし」
「違います」
不二先輩が、同じ笑顔で、忍足さんを見つめる。
「前に言ったこと忘れたのかな?」
忍足さんが、緩(ゆる)やかに腕をほどくと
「さぁ…何の話やったか…? 俺、都合の悪いことは忘れてまうねん。悪いな」
背後だけど、声の感じから忍足さんが、不二先輩に皮肉を言ってる気がする。
「…侑士、それくらいにしといた方がいいよ。でないと次の試合、俺、滝か日吉と組まなきゃならなくなる…」
向日さんがコートを見たままつぶやくように言った。
「…へ?」
「そうだな。それが賢明だな忍足。お前今、思いっ切り青学と立海を一人で敵に回してるぜ」
クスクスと跡部さんも笑う。