リバミファ短編まとめ
【この恋に正解はいらない】
この恋に正解はいらない。
「やぁミファー、今日も君は美しいね」
「もう、そういうお世辞は要らないから」
だって元々叶わない。
叶わないからこそミファーの美しさを彼女に会うたび讃えるがなんの成果もあげていない。
「お世辞じゃないよ。僕は真剣に……」
「はいはい、分かったからその嘴を早く閉じてね」
「……分かったよ、僕の完敗だ」
最初こそ驚かれたりしていたが、今ではお世辞と断じられる始末。
でも、それでいい。
「あら、今日は珍しく素直なのね」
「愛する君を困らせたい訳じゃないからね」
「……前言撤回する。今日もいつも通りの貴方だった」
困らせたり戸惑わせたりしたい訳じゃない。
ただ愛を囁きたいだけ。
想い人のいる彼女に君にも君を想う人がいるということ、そして愛を告げるのは簡単だってことを分かってもらいたいがためのただの悪あがきであり彼女に向けるエールなのだ。
(ミファーは自身の美しさをもっと自覚すべきなんだ。あいつに振り向いてもらう為にも……)
自分の恋より想い人の恋を応援するというのは変なのかもしれないが僕はそれを止められない。
このへんてこな恋に終止符が打たれるのならば、それはミファーの恋が成就するか破れる時なのだろう。
それまで僕はミファーに愛を囁き続ける。
彼女が自分に自信を持って愛を告げられるようになるその時まで。
この恋に正解はいらない。
「やぁミファー、今日も君は美しいね」
「もう、そういうお世辞は要らないから」
だって元々叶わない。
叶わないからこそミファーの美しさを彼女に会うたび讃えるがなんの成果もあげていない。
「お世辞じゃないよ。僕は真剣に……」
「はいはい、分かったからその嘴を早く閉じてね」
「……分かったよ、僕の完敗だ」
最初こそ驚かれたりしていたが、今ではお世辞と断じられる始末。
でも、それでいい。
「あら、今日は珍しく素直なのね」
「愛する君を困らせたい訳じゃないからね」
「……前言撤回する。今日もいつも通りの貴方だった」
困らせたり戸惑わせたりしたい訳じゃない。
ただ愛を囁きたいだけ。
想い人のいる彼女に君にも君を想う人がいるということ、そして愛を告げるのは簡単だってことを分かってもらいたいがためのただの悪あがきであり彼女に向けるエールなのだ。
(ミファーは自身の美しさをもっと自覚すべきなんだ。あいつに振り向いてもらう為にも……)
自分の恋より想い人の恋を応援するというのは変なのかもしれないが僕はそれを止められない。
このへんてこな恋に終止符が打たれるのならば、それはミファーの恋が成就するか破れる時なのだろう。
それまで僕はミファーに愛を囁き続ける。
彼女が自分に自信を持って愛を告げられるようになるその時まで。