ツン甘貴銃士
【どちゃくそ可愛いだろうが。】
「アイス食べたい…」
「……それは俺に買って来いと言ってるな」
「いえ、ただの独り言だけど」
「まったく。お嬢は少し可愛いからって、何でも許されると思ってるから困りものだ」
「今可愛いって言ってくれた?」
「仕方ねぇ。何味だ」
「本当に買ってきてくれるの?」
「早くしろ。基地内の売店が閉まるだろうが」
「まだ16時だから大丈夫よ? えっと…、チョコミントがいい」
「ハーゲン●ッツ期間限定のショコラミントだな」
「おまえのアンテナ凄いわね、甘い物に興味ないくせに何で知ってるの。でもハーゲンのショコラミントは基地の売店には売ってないの」
「心配ない。ゴーストならストックがあるだろう。そいつを貰ってくる」
「やめてあげて。もう味なんて何でもいいから」
数分後。
「ショコラミントのストックあったぞ」
「ゴースト…ごめんなさい…っ!!」
「兄貴風を吹かしたら簡単に折れたな」
「おまえ、ファルに毒されてるわよ。アインスも半分食べる?」
「いらねぇよ。いいからお嬢は、大好きなアイスを全部一人で食っちまえ」
「…おまえの優しさが歯にしみるわ…」
半分は後の楽しみにとっておこう、と彼女は機嫌よくアイスを冷蔵庫に仕舞う。
「アインス」
被っていた帽子をクローゼットのフックに掛けている彼の背中に、ぎゅっと彼女は抱きついて笑った。
「いつもありがとう」
「……………」
「……何か反応して」
「そんな急にこられてもな」
「ふうん。つれないわね」
面白くない、と彼女は頰を膨らませて不貞腐れる。
「あ、電話」ポッケに仕舞ったスマホが振動したので、彼女はパッと彼に背中を向けて通話をし始めた。そのままトコトコと廊下へ駆けてゆく。「もしもし、お父様?」
「……………」
彼女の姿が見えなくなってから、ドシャッとアインスは床に両手両膝をついた。
(どちゃくそ可愛いなばかやろう!!!!!)
バクバクと跳ねる胸をおさえながら、次はマルチパックを買ってこようと心に決めるが、後日買いすぎと叱られた。
______
(おまけ/もう一つのオチ)
・図らずも紛らわしかった。
半分は後の楽しみにとっておこう、と彼女は機嫌よくアイスを冷蔵庫に仕舞う。
「アイス」
被っていた帽子をクローゼットのフックに掛けている彼の背中に、ぎゅっと彼女は抱きついて笑った。
「いつもありがとう」
「……………」
「……何か反応して」
「今俺のことアイスって言わなかったか」
「バレた?」
そこはスルーしてよ、と彼女は頰を膨らませて不貞腐れる。
「だって紛らわしいんだもの。あ、電話」
彼女はパッと彼に背中を向けて通話をし始めた。そのままトコトコと廊下へ駆けてゆく。「もしもし、お父様?」
「……………」
彼女の姿が見えなくなってから、ドシャッと彼は床に両手両膝をついた。
(どちゃくそ可愛いなばかやろう!!!!!)
アイスとアインスを間違えられて、可愛さに悶絶した。
「アイス食べたい…」
「……それは俺に買って来いと言ってるな」
「いえ、ただの独り言だけど」
「まったく。お嬢は少し可愛いからって、何でも許されると思ってるから困りものだ」
「今可愛いって言ってくれた?」
「仕方ねぇ。何味だ」
「本当に買ってきてくれるの?」
「早くしろ。基地内の売店が閉まるだろうが」
「まだ16時だから大丈夫よ? えっと…、チョコミントがいい」
「ハーゲン●ッツ期間限定のショコラミントだな」
「おまえのアンテナ凄いわね、甘い物に興味ないくせに何で知ってるの。でもハーゲンのショコラミントは基地の売店には売ってないの」
「心配ない。ゴーストならストックがあるだろう。そいつを貰ってくる」
「やめてあげて。もう味なんて何でもいいから」
数分後。
「ショコラミントのストックあったぞ」
「ゴースト…ごめんなさい…っ!!」
「兄貴風を吹かしたら簡単に折れたな」
「おまえ、ファルに毒されてるわよ。アインスも半分食べる?」
「いらねぇよ。いいからお嬢は、大好きなアイスを全部一人で食っちまえ」
「…おまえの優しさが歯にしみるわ…」
半分は後の楽しみにとっておこう、と彼女は機嫌よくアイスを冷蔵庫に仕舞う。
「アインス」
被っていた帽子をクローゼットのフックに掛けている彼の背中に、ぎゅっと彼女は抱きついて笑った。
「いつもありがとう」
「……………」
「……何か反応して」
「そんな急にこられてもな」
「ふうん。つれないわね」
面白くない、と彼女は頰を膨らませて不貞腐れる。
「あ、電話」ポッケに仕舞ったスマホが振動したので、彼女はパッと彼に背中を向けて通話をし始めた。そのままトコトコと廊下へ駆けてゆく。「もしもし、お父様?」
「……………」
彼女の姿が見えなくなってから、ドシャッとアインスは床に両手両膝をついた。
(どちゃくそ可愛いなばかやろう!!!!!)
バクバクと跳ねる胸をおさえながら、次はマルチパックを買ってこようと心に決めるが、後日買いすぎと叱られた。
______
(おまけ/もう一つのオチ)
・図らずも紛らわしかった。
半分は後の楽しみにとっておこう、と彼女は機嫌よくアイスを冷蔵庫に仕舞う。
「アイス」
被っていた帽子をクローゼットのフックに掛けている彼の背中に、ぎゅっと彼女は抱きついて笑った。
「いつもありがとう」
「……………」
「……何か反応して」
「今俺のことアイスって言わなかったか」
「バレた?」
そこはスルーしてよ、と彼女は頰を膨らませて不貞腐れる。
「だって紛らわしいんだもの。あ、電話」
彼女はパッと彼に背中を向けて通話をし始めた。そのままトコトコと廊下へ駆けてゆく。「もしもし、お父様?」
「……………」
彼女の姿が見えなくなってから、ドシャッと彼は床に両手両膝をついた。
(どちゃくそ可愛いなばかやろう!!!!!)
アイスとアインスを間違えられて、可愛さに悶絶した。