side story
【薔薇の聖痕】
※注意書き※
・アニメ4話、港町地下組織を世界帝軍が強襲した出来事に基づく。オニールというアニメの登場人物が出てきます。
・アニメでは地下組織の強襲ですが、本作では街ごと壊滅させています。
***
「御機嫌よう。ヘル=オニール」
仄暗い地下の石畳に、彼女のヒールの音が響く。
「おいおい、お嬢ちゃん。これは一体何の真似だ?」兵士に銃を向けられて、両手を上げた大柄な男が朗らかに笑う。「まさか、あんたがこいつらの頭だってのか?」
「御名答」
オニールの顔から笑みが消える。
カツンと小気味良い音を立て、彼女はオニールが潜んでいた部屋に足を踏み入れる。
「こんな女性が…、と驚かれたでしょう?」
小首を傾げると、艶やかな黒髪はさらりと肩から滑り落ちる。
「冗談だろう」オニールは引き攣った笑みを浮かべ、額に冷や汗を滲ませた。
「世界帝軍といいレジスタンスといい…、一体世の中はどうなってやがる」
「レジスタンス?」
彼女の微笑は貼りついたまま。
しかし、その言葉に反応して、細められた瞳は冷たく光る。
「斜陽のレジスタンスにも、私のような若者がいらしたのかしら」
彼女が独り言のように呟いた言葉を、「ええ」と肯定する声が、暗闇から発せられた。
「この方がオニールで間違いないのね?」
「ええ。マスター」彼女の背後、暗闇から浮かび上がるように、静かに男が入室する。
「我らに仇なす不届者です」
兵士たちと同様にガスマスクを着用したその男は、高級そうな装飾品を身に纏い、立派なスーツを着こなしている。いくら物資の流通規制が緩和されている港町といえど、これほど贅を尽くした服装の男は見たことがない。オニールの目には、彼がひどく粧し込んでいるように見えた。武器を持っているとは思えない佇まいだが、男の片手には確かに銃器が握られている。
この男も若すぎる。オニールは死の淵にありながら、自らの目を疑った。
「ヘル=オニール。どうか、そのままでお聴きになって」
彼女はコツコツと靴音を鳴らし、部屋の奥の簡素なベンチに腰掛ける。そして一息ついてから、囁くように話しかけた。
「ここに、こんな風に、レジスタンスの若者が座って、貴方に交渉した。彼らに加担すること、彼らを庇護すること。貴方はそれに同意した。この事実は、立派な反逆行為です。よって世界帝府は、貴方がたを粛清します」
彼女は脚を組み、銃を突きつけられたまま動けない男をじっと見据えて、「何かご意見はありますか」と尋ねた。
「いや……、事実だ」
オニールは観念したのか、それ以上口を開かない。
彼女は、この男が世界帝に忠誠を誓い、命だけはと乞い願うのを待った。寝返りと懇願を選択させる時間を、十分に与えた。しかし、彼にその気はないようだ。馬鹿な人、と彼女はオニールを憐れんだ。口先だけでも世界帝の支配を認めれば、命だけは助かったものを。
彼女は静かに十字を切る。せめてもの慈悲。
「マスター」
スーツの男が高価な腕時計を見つめ、朗らかな声を上げる。
「時間切れです」
オニールと彼が率いる地下組織の仲間たちは、等しく凶弾に倒れた。彼等は、最期まで世界帝に反旗を翻した。その罪は、街一つを壊滅させることでしか償えない。抵抗しようものなら、麗しの港町といえど焼かねばなるまい。
「頭の首は獲りました。掃討戦に移行しましょう」
倒れた地下組織の連中の間を縫いながら、彼女は暗い通路を歩く。その後ろに続くスーツの男が、「はい」と恭しく返答した。
「ファル。アインスの事は任せたわ。くれぐれも、弾の無駄遣いはさせないように」
「そんな事を言って、本当は期待しているのでしょう?」
掃討戦とあらば、今回もアインスは盛大にやらかしてくれるだろう。その後片付けを想像するだけで、ファルは自然と笑みが溢れた。
「あの人がいるなら、私の出る幕など無いかと。作戦も早く済みそうですね」
「逆よ」彼女は、辟易するという様な、あからさまな顰めっ面で応えた。
「一人ずつ殺めていくなんて、きりがないもの」
勘違いしないで欲しいものだが、あくまで掃討であって、殲滅ではない。アインスの過ぎた慈悲は猛毒だ、と彼女は頭を悩ませる。
「あの人は、口より先に手が出るの。困ったものね」
声こそ出さないが、後ろでファルが笑いを堪えているのが手に取るように分かった。
不思議なものだが、平時において最も常識的、かつ冷静に物事に対処できるアインスは、戦時にはそれが一変し問題児となる。反対に、平時において最も癖が強く、尋問を趣味だと公言してみせるファルは、戦時には一変し優等生となる。幸いなことに、彼の変態は戦場の常識なのだ。
「任務では、貴方が一番扱い易いわ」
普段は彼の嫌がらせに辟易している彼女も、戦時においてはこの貴銃士を最も信頼している。優秀で卒がなく、全てを任せられる。彼をアインスの補佐とした亡き父の采配に、彼女は今でも感服する。
「滅相もない」
男は彼女の評価に謙遜した。このように従順な姿勢も、任務中の彼の特徴の一つだ。
「ファル。無線を繋ぎなさい」
「はい、マスター。こちらを。既に通信は済んでおります」
「嫌に準備が良いのね」
「嫌にとは、余計ですな」
こんな時でも憎まれ口を叩けるのは、自分たちが圧倒的に優勢な立場にあることを知っているからだ。
彼女はファルから無線機を受け取り、全兵士へと指示を下した。
「帝軍兵士に告ぐ。掃討戦へ移行せよ。文化財、美術品等の略奪、及び破壊行為を行った者は厳正に処罰す。その他物品の略奪行為は認めます」
彼女は少し間を置いてから、「なお」と言葉を続けた。
「女子供も、好きにしてよろしい」
そう淡々と宣言し、通信を切る。おや、とファルが少なからず驚いた様子を見せていた。
「本当によろしいので?」
「くどいわね」彼女は後ろで控えている彼をちらりと流し見、すぐに視線を前へと戻す。
「兵たちに褒美をやらなくては」
「やれやれ」ファルは大袈裟に肩をすくめ、ふふっと含み笑いを漏らす。
「また罪の無い子羊達が嬲られますねぇ。こわいこわい」
「敵に与した子羊ですわ」
「……可哀想に」
「あの方たちは、レジスタンスという泥舟を選んだ。当然、街ごと共に沈む覚悟はおありでしょう。憐れむ必要が一体どこに?」
「すると、私たちの舟は無敵艦隊ということになりますね。当然屈強な賊が乗っているわけですから、略奪も止むを得ません」
「賊だなんて失礼よ。貴方は知らないだろうけれど、『勝てば官軍』という日本の諺があるの」
「ほう。つまり、勝者が正義というわけですか」
「正義?」彼女はふんと鼻で笑った。
「貴方の口から聞くと滑稽ね」
ガスマスクの下で、ファルは楽しそうにほくそ笑む。
善良な一般市民を平気で地獄へ放り込む彼女は、自身の過剰な冷酷さを正義と信じて疑わない。こういうところは父親にそっくりで、ファルは素直に感心する。人間の子供は、こうも親に似るのかと。
(全く、手放せませんね)
愚直で歪んだ彼女の正義は、ゾクゾクするほど好ましい。
「お慕いしておりますよ。我がマスター」
彼女が無線機を差し出した際、咄嗟にファルはその手の甲に口付ける。ガスマスクのせいで、正しくはその手を口元に引き寄せるだけだったが。それでも、この感情を盛り上げるには十分過ぎるほどの演出だ。
「貴女に至尊の忠誠を」
冷酷無比な貴女こそ、我らがマスターに相応しい。
白い手袋で隠されたその甲に、薔薇の聖痕は咲いている。
____
以下、描ききれなかった設定や詳細
【ある港町の掃討作戦について】
経緯は以下の通り。
・ノア・ネルソン(世界帝に拘束されたところをアニメ1話でベス君たちが救出した、直接民主主義を掲げる活動家)からの紹介状によって、レジスタンスが港町のオニールに接触。互いの協力関係に仮同意。
・オニールの要望もあり、協力関係の証しとしてレジスタンスの若者(アメリカ独立戦争組)が港町で労働。彼らを気に入ったオニールは、協力関係に本同意。
・元々反世界帝の嫌疑をかけられていた港町は、アメ独組の訪問がきっかけとなり、何らかの経路で情報が漏れる。
【↓これより本作の独自解釈↓】
・港町の反逆行為を把握した世界帝府は、隣国への見せしめの意を含めて掃討作戦の実行を決断。
・現代銃を束ねるマスターが掃討作戦の実行部隊(中隊)を編成するよう命じられる(中隊長に任命される)。マスターはアインス、ファルを抜擢、二人を小隊長とし、各々に小隊を編成させる。
・マスター及び中隊長に率いられた実行部隊は港町近辺に拠点を設置。数日に渡り避難勧告のビラを町の空から飛行機でばら撒く。内容は数日後に町を破壊することを予告するもので、期日までに残存している市民は全て反逆者と見做し攻撃するというもの。
・予告していた期日に中隊が町へ突入。一時的に威嚇射撃を行う。その間、マスターはファルと兵士を数人引き連れ、残存していたオニールと最後の交渉を試みる。この交渉はマスターの独断によるもの。
・交渉は決裂、オニールを射殺し地下組織を殲滅。マスターは全兵士に掃討戦へ移行する旨を通達。その際、美術品・文化財への破壊行為を禁じているのは、それらを世界帝府管轄の博物館にて所蔵・修復するため。
※注意書き※
・アニメ4話、港町地下組織を世界帝軍が強襲した出来事に基づく。オニールというアニメの登場人物が出てきます。
・アニメでは地下組織の強襲ですが、本作では街ごと壊滅させています。
***
「御機嫌よう。ヘル=オニール」
仄暗い地下の石畳に、彼女のヒールの音が響く。
「おいおい、お嬢ちゃん。これは一体何の真似だ?」兵士に銃を向けられて、両手を上げた大柄な男が朗らかに笑う。「まさか、あんたがこいつらの頭だってのか?」
「御名答」
オニールの顔から笑みが消える。
カツンと小気味良い音を立て、彼女はオニールが潜んでいた部屋に足を踏み入れる。
「こんな女性が…、と驚かれたでしょう?」
小首を傾げると、艶やかな黒髪はさらりと肩から滑り落ちる。
「冗談だろう」オニールは引き攣った笑みを浮かべ、額に冷や汗を滲ませた。
「世界帝軍といいレジスタンスといい…、一体世の中はどうなってやがる」
「レジスタンス?」
彼女の微笑は貼りついたまま。
しかし、その言葉に反応して、細められた瞳は冷たく光る。
「斜陽のレジスタンスにも、私のような若者がいらしたのかしら」
彼女が独り言のように呟いた言葉を、「ええ」と肯定する声が、暗闇から発せられた。
「この方がオニールで間違いないのね?」
「ええ。マスター」彼女の背後、暗闇から浮かび上がるように、静かに男が入室する。
「我らに仇なす不届者です」
兵士たちと同様にガスマスクを着用したその男は、高級そうな装飾品を身に纏い、立派なスーツを着こなしている。いくら物資の流通規制が緩和されている港町といえど、これほど贅を尽くした服装の男は見たことがない。オニールの目には、彼がひどく粧し込んでいるように見えた。武器を持っているとは思えない佇まいだが、男の片手には確かに銃器が握られている。
この男も若すぎる。オニールは死の淵にありながら、自らの目を疑った。
「ヘル=オニール。どうか、そのままでお聴きになって」
彼女はコツコツと靴音を鳴らし、部屋の奥の簡素なベンチに腰掛ける。そして一息ついてから、囁くように話しかけた。
「ここに、こんな風に、レジスタンスの若者が座って、貴方に交渉した。彼らに加担すること、彼らを庇護すること。貴方はそれに同意した。この事実は、立派な反逆行為です。よって世界帝府は、貴方がたを粛清します」
彼女は脚を組み、銃を突きつけられたまま動けない男をじっと見据えて、「何かご意見はありますか」と尋ねた。
「いや……、事実だ」
オニールは観念したのか、それ以上口を開かない。
彼女は、この男が世界帝に忠誠を誓い、命だけはと乞い願うのを待った。寝返りと懇願を選択させる時間を、十分に与えた。しかし、彼にその気はないようだ。馬鹿な人、と彼女はオニールを憐れんだ。口先だけでも世界帝の支配を認めれば、命だけは助かったものを。
彼女は静かに十字を切る。せめてもの慈悲。
「マスター」
スーツの男が高価な腕時計を見つめ、朗らかな声を上げる。
「時間切れです」
オニールと彼が率いる地下組織の仲間たちは、等しく凶弾に倒れた。彼等は、最期まで世界帝に反旗を翻した。その罪は、街一つを壊滅させることでしか償えない。抵抗しようものなら、麗しの港町といえど焼かねばなるまい。
「頭の首は獲りました。掃討戦に移行しましょう」
倒れた地下組織の連中の間を縫いながら、彼女は暗い通路を歩く。その後ろに続くスーツの男が、「はい」と恭しく返答した。
「ファル。アインスの事は任せたわ。くれぐれも、弾の無駄遣いはさせないように」
「そんな事を言って、本当は期待しているのでしょう?」
掃討戦とあらば、今回もアインスは盛大にやらかしてくれるだろう。その後片付けを想像するだけで、ファルは自然と笑みが溢れた。
「あの人がいるなら、私の出る幕など無いかと。作戦も早く済みそうですね」
「逆よ」彼女は、辟易するという様な、あからさまな顰めっ面で応えた。
「一人ずつ殺めていくなんて、きりがないもの」
勘違いしないで欲しいものだが、あくまで掃討であって、殲滅ではない。アインスの過ぎた慈悲は猛毒だ、と彼女は頭を悩ませる。
「あの人は、口より先に手が出るの。困ったものね」
声こそ出さないが、後ろでファルが笑いを堪えているのが手に取るように分かった。
不思議なものだが、平時において最も常識的、かつ冷静に物事に対処できるアインスは、戦時にはそれが一変し問題児となる。反対に、平時において最も癖が強く、尋問を趣味だと公言してみせるファルは、戦時には一変し優等生となる。幸いなことに、彼の変態は戦場の常識なのだ。
「任務では、貴方が一番扱い易いわ」
普段は彼の嫌がらせに辟易している彼女も、戦時においてはこの貴銃士を最も信頼している。優秀で卒がなく、全てを任せられる。彼をアインスの補佐とした亡き父の采配に、彼女は今でも感服する。
「滅相もない」
男は彼女の評価に謙遜した。このように従順な姿勢も、任務中の彼の特徴の一つだ。
「ファル。無線を繋ぎなさい」
「はい、マスター。こちらを。既に通信は済んでおります」
「嫌に準備が良いのね」
「嫌にとは、余計ですな」
こんな時でも憎まれ口を叩けるのは、自分たちが圧倒的に優勢な立場にあることを知っているからだ。
彼女はファルから無線機を受け取り、全兵士へと指示を下した。
「帝軍兵士に告ぐ。掃討戦へ移行せよ。文化財、美術品等の略奪、及び破壊行為を行った者は厳正に処罰す。その他物品の略奪行為は認めます」
彼女は少し間を置いてから、「なお」と言葉を続けた。
「女子供も、好きにしてよろしい」
そう淡々と宣言し、通信を切る。おや、とファルが少なからず驚いた様子を見せていた。
「本当によろしいので?」
「くどいわね」彼女は後ろで控えている彼をちらりと流し見、すぐに視線を前へと戻す。
「兵たちに褒美をやらなくては」
「やれやれ」ファルは大袈裟に肩をすくめ、ふふっと含み笑いを漏らす。
「また罪の無い子羊達が嬲られますねぇ。こわいこわい」
「敵に与した子羊ですわ」
「……可哀想に」
「あの方たちは、レジスタンスという泥舟を選んだ。当然、街ごと共に沈む覚悟はおありでしょう。憐れむ必要が一体どこに?」
「すると、私たちの舟は無敵艦隊ということになりますね。当然屈強な賊が乗っているわけですから、略奪も止むを得ません」
「賊だなんて失礼よ。貴方は知らないだろうけれど、『勝てば官軍』という日本の諺があるの」
「ほう。つまり、勝者が正義というわけですか」
「正義?」彼女はふんと鼻で笑った。
「貴方の口から聞くと滑稽ね」
ガスマスクの下で、ファルは楽しそうにほくそ笑む。
善良な一般市民を平気で地獄へ放り込む彼女は、自身の過剰な冷酷さを正義と信じて疑わない。こういうところは父親にそっくりで、ファルは素直に感心する。人間の子供は、こうも親に似るのかと。
(全く、手放せませんね)
愚直で歪んだ彼女の正義は、ゾクゾクするほど好ましい。
「お慕いしておりますよ。我がマスター」
彼女が無線機を差し出した際、咄嗟にファルはその手の甲に口付ける。ガスマスクのせいで、正しくはその手を口元に引き寄せるだけだったが。それでも、この感情を盛り上げるには十分過ぎるほどの演出だ。
「貴女に至尊の忠誠を」
冷酷無比な貴女こそ、我らがマスターに相応しい。
白い手袋で隠されたその甲に、薔薇の聖痕は咲いている。
____
以下、描ききれなかった設定や詳細
【ある港町の掃討作戦について】
経緯は以下の通り。
・ノア・ネルソン(世界帝に拘束されたところをアニメ1話でベス君たちが救出した、直接民主主義を掲げる活動家)からの紹介状によって、レジスタンスが港町のオニールに接触。互いの協力関係に仮同意。
・オニールの要望もあり、協力関係の証しとしてレジスタンスの若者(アメリカ独立戦争組)が港町で労働。彼らを気に入ったオニールは、協力関係に本同意。
・元々反世界帝の嫌疑をかけられていた港町は、アメ独組の訪問がきっかけとなり、何らかの経路で情報が漏れる。
【↓これより本作の独自解釈↓】
・港町の反逆行為を把握した世界帝府は、隣国への見せしめの意を含めて掃討作戦の実行を決断。
・現代銃を束ねるマスターが掃討作戦の実行部隊(中隊)を編成するよう命じられる(中隊長に任命される)。マスターはアインス、ファルを抜擢、二人を小隊長とし、各々に小隊を編成させる。
・マスター及び中隊長に率いられた実行部隊は港町近辺に拠点を設置。数日に渡り避難勧告のビラを町の空から飛行機でばら撒く。内容は数日後に町を破壊することを予告するもので、期日までに残存している市民は全て反逆者と見做し攻撃するというもの。
・予告していた期日に中隊が町へ突入。一時的に威嚇射撃を行う。その間、マスターはファルと兵士を数人引き連れ、残存していたオニールと最後の交渉を試みる。この交渉はマスターの独断によるもの。
・交渉は決裂、オニールを射殺し地下組織を殲滅。マスターは全兵士に掃討戦へ移行する旨を通達。その際、美術品・文化財への破壊行為を禁じているのは、それらを世界帝府管轄の博物館にて所蔵・修復するため。