強さの証明
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会場はインターバルを挟んでおり、司会の人が場を盛り上げるために、コールをしていた。
“ドレスコードは「全員覆面 」!
俺たちは「誰でもない」!
ゆえにここには「誰もいない」!
ここは幻想のノーマンズランド!
急所アリ!
武器アリ!
個性アリ!
反則ナシのなんでもアリ!
不法こそ法
それが唯一のルール!
That'sUG マスカレード!!”
歓声が鳴り止むと、いよいよ初戦。
私はリングへと上がった。
相手は私を見下ろし、鼻で笑う。
「おいおい、俺の相手はこんなおチビちゃんかよ。小指1本で骨が折れるんじゃねぇのか?」
私は表情1つ変えずに答えた。
「心配しなくても大丈夫です」
対戦相手はタイガーマスクを着けた巨漢。
私の小さな体格では、誰もが自分より大きく見えてしまうが。
だけど、敵が人型であれば急所が狙いやすい。
今まで何百回、何千回と薙ぎ倒してきた。
だから、こんなところで怖気付いている場合ではない。
これまで鍛錬で繰り返してきた技と勘に、私は自信を持っていた。
私は指先を尖らせるように構える。
「武器は使わなくていいのか?そんな細い指で本気で俺を倒せると?随分舐められたもんだ」
「……アンタ、お喋りだね」
「はぁ?なんだと?!」
「……」
コイツとのお喋りはつまらない。
早く開始の合図をするよう、審判へ目配せする。
「それでは、試合開s────」
合図直後、私は対戦相手との距離を一気に詰め、個性で見えた急所を手刀で一突き。
続けて連続で次々と弱点を的確になぞるように叩き込む。
最後は渾身の一発。
「っか………ぁ………」
対戦相手は白目を剥き、直立のまま倒れた。
床に響く巨体の音。
観客席からどよめきが沸き起こる。
「しょ……勝者ベネチアン!!瞬きをする間もなく試合終了!!!誰がこの展開を予想したでしょうかー!!」
興奮している審判と観客を尻目に、私はリングから出た。
すると、試合を見ていたラッパーが話し掛けてきた。
「どうやらアンタは“後者”のようだな」
静かな声だが、その奥には鋭い闘志が感じられる。
「……次に会うときはリングの中じゃなかったっけ?」
私も応じるように呟く。
「おっと、そうだったな。そん時は思いっきり死合 しようぜ」
ラッパーは拳を鳴らしながら、ニヤニヤ笑った。
“ドレスコードは「全員
俺たちは「誰でもない」!
ゆえにここには「誰もいない」!
ここは幻想のノーマンズランド!
急所アリ!
武器アリ!
個性アリ!
反則ナシのなんでもアリ!
不法こそ法
それが唯一のルール!
That's
歓声が鳴り止むと、いよいよ初戦。
私はリングへと上がった。
相手は私を見下ろし、鼻で笑う。
「おいおい、俺の相手はこんなおチビちゃんかよ。小指1本で骨が折れるんじゃねぇのか?」
私は表情1つ変えずに答えた。
「心配しなくても大丈夫です」
対戦相手はタイガーマスクを着けた巨漢。
私の小さな体格では、誰もが自分より大きく見えてしまうが。
だけど、敵が人型であれば急所が狙いやすい。
今まで何百回、何千回と薙ぎ倒してきた。
だから、こんなところで怖気付いている場合ではない。
これまで鍛錬で繰り返してきた技と勘に、私は自信を持っていた。
私は指先を尖らせるように構える。
「武器は使わなくていいのか?そんな細い指で本気で俺を倒せると?随分舐められたもんだ」
「……アンタ、お喋りだね」
「はぁ?なんだと?!」
「……」
コイツとのお喋りはつまらない。
早く開始の合図をするよう、審判へ目配せする。
「それでは、試合開s────」
合図直後、私は対戦相手との距離を一気に詰め、個性で見えた急所を手刀で一突き。
続けて連続で次々と弱点を的確になぞるように叩き込む。
最後は渾身の一発。
「っか………ぁ………」
対戦相手は白目を剥き、直立のまま倒れた。
床に響く巨体の音。
観客席からどよめきが沸き起こる。
「しょ……勝者ベネチアン!!瞬きをする間もなく試合終了!!!誰がこの展開を予想したでしょうかー!!」
興奮している審判と観客を尻目に、私はリングから出た。
すると、試合を見ていたラッパーが話し掛けてきた。
「どうやらアンタは“後者”のようだな」
静かな声だが、その奥には鋭い闘志が感じられる。
「……次に会うときはリングの中じゃなかったっけ?」
私も応じるように呟く。
「おっと、そうだったな。そん時は思いっきり
ラッパーは拳を鳴らしながら、ニヤニヤ笑った。
