福耳になりたい福永君
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ーー福永sideーー
授業後の部活。
練習前の柔軟体操をしているときのこと。
今朝のことを思い出していた。
…………。
触ってしまった。
隣の席の◯◯●●さんの耳たぶを。
ふにふにしていて、柔らかくて、薄くて……。
俺のとは違った。
「福永、何してんだよ。耳たぶなんか触って」
研磨に言われてハッとした。
俺は無意識で自分の耳たぶを触っていたようだ。
研磨の耳たぶはどんなんだろう。
金髪の髪を避けて、両方の耳たぶを掴んだ。
「うわっぁ!急に何すんだよ」
「触ってみたくなった」
「触ってみたくなったって……福永、あまり他の人にはしないほうがいいよ」
「ごめん」
嫌そうな顔の研磨に謝って手を離した。
もしかして、◯◯さんも研磨と同じ気持ちだったのかな。
そうであれば申し訳ないことをしてしまった。
明日、会ったときに謝らないと。
ーーーー
翌日、教室に入ると◯◯さんは友達と話をしていた。
「おはよう、◯◯さん。昨日は……」
「えいっ!」
すると、いきなり◯◯さんは俺の両耳を摘んできた。
「!?!?」
「えへへ、昨日のお返し」
そう笑いながら言った◯◯さんはどこか楽しそうだった。
人に触られるってこんな感じなのか。
だけど不思議と嫌な気はしなかった。
それは俺が誰に触られてもこうなのか、それとも◯◯さんだからなのか。
◯◯さんは存分に俺の耳たぶを触ったかと思えば、
「福永君の耳たぶも私ほどじゃないけど、薄い方だね。それに小さいし」
なんて、感想を言ってきた。
「そうかな?」
確かに昨日ずっと触っていて福耳だとは思わなかったけれど。
「他の人のをよく知らないから多分だけど」
「そうか……」
◯◯さんは福耳が良いのかな。
確か福耳って七福神の耳に似ていて“縁起が良い”って言われている。
俺の耳も大きく伸びてくれないかな。
それから、俺は時間があるときは耳たぶを伸ばすためにふにふにと触るようになった。
授業後の部活。
練習前の柔軟体操をしているときのこと。
今朝のことを思い出していた。
…………。
触ってしまった。
隣の席の◯◯●●さんの耳たぶを。
ふにふにしていて、柔らかくて、薄くて……。
俺のとは違った。
「福永、何してんだよ。耳たぶなんか触って」
研磨に言われてハッとした。
俺は無意識で自分の耳たぶを触っていたようだ。
研磨の耳たぶはどんなんだろう。
金髪の髪を避けて、両方の耳たぶを掴んだ。
「うわっぁ!急に何すんだよ」
「触ってみたくなった」
「触ってみたくなったって……福永、あまり他の人にはしないほうがいいよ」
「ごめん」
嫌そうな顔の研磨に謝って手を離した。
もしかして、◯◯さんも研磨と同じ気持ちだったのかな。
そうであれば申し訳ないことをしてしまった。
明日、会ったときに謝らないと。
ーーーー
翌日、教室に入ると◯◯さんは友達と話をしていた。
「おはよう、◯◯さん。昨日は……」
「えいっ!」
すると、いきなり◯◯さんは俺の両耳を摘んできた。
「!?!?」
「えへへ、昨日のお返し」
そう笑いながら言った◯◯さんはどこか楽しそうだった。
人に触られるってこんな感じなのか。
だけど不思議と嫌な気はしなかった。
それは俺が誰に触られてもこうなのか、それとも◯◯さんだからなのか。
◯◯さんは存分に俺の耳たぶを触ったかと思えば、
「福永君の耳たぶも私ほどじゃないけど、薄い方だね。それに小さいし」
なんて、感想を言ってきた。
「そうかな?」
確かに昨日ずっと触っていて福耳だとは思わなかったけれど。
「他の人のをよく知らないから多分だけど」
「そうか……」
◯◯さんは福耳が良いのかな。
確か福耳って七福神の耳に似ていて“縁起が良い”って言われている。
俺の耳も大きく伸びてくれないかな。
それから、俺は時間があるときは耳たぶを伸ばすためにふにふにと触るようになった。