約束はこの場所で
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実習も、いよいよ明日が最終日。
最初はどうなることかと不安だったけど、いざ終わりが近付くと、名残惜しい気持ちが胸に広がる。
そんな思いを抱きながら、いつものように医務室で記録を書いていると、ふいに扉がそっと開いた。
顔を上げると、相澤君だった。
彼は何も言わず、相変わらずの無表情で、静かに私の方へ歩いてくる。
「怪我でもした?」
今日は戦闘訓練はなかったはずなのに。
そう思いながら尋ねると、彼は少しだけ視線を落として、
「今日の戦闘訓練で、目を酷使しすぎた」
とだけ口にした。
予定表を見間違えたのかな?
おかしいなと思いつつも、とりあえず立ち上がって相澤君の顔を覗き込む。
……確かに、目が赤い。
普段はきりりとした瞳も、心なしか腫れぼったく見えた。
「あらら、本当だ。充血してる。そこに座って」
そう促すと、彼は黙って椅子に座る。
私は慣れた手つきで冷たいガーゼと洗眼液を用意しながら、心のどこかでやっぱり少し不思議な気持ちが残った。
「無理しすぎなんじゃない? もう少し目を労ってあげてね」
そっと彼の目元を拭うと、
「……平気だ」
短く返されて、ついくすっと笑いたくなる。
処置が終わると、相澤君は、
「手間をかけた」
と、だけ言って立ち上がり、足早に医務室を出ていった。
その後ろ姿を見送りながら口をついて出たのは、
「私、明日で最後なんだけどなぁ……」
誰にも聞こえないような小さな声。
本当に、彼は最後までクールなんだから。
「……あ、そうだ」
ふと思い立ってヒーロー科2年生の時間割表を見直す。
そこには、私の記憶通り戦闘訓練はなかった。
じゃあ、なんで相澤君はあんな嘘を吐いたんだろう。
自習練習でもしていたのかな。
だけど、捕縛布ならともかく、抹消の個性は1人では使えないはず。
「……もしかして!……いやいや、あり得ない」
相澤君に限って、別れを寂しがって泣いたなんて。
でも、もし、ほんの少しでもそうだったなら……。
少しだけ、嬉しいかも……なんてね。
最初はどうなることかと不安だったけど、いざ終わりが近付くと、名残惜しい気持ちが胸に広がる。
そんな思いを抱きながら、いつものように医務室で記録を書いていると、ふいに扉がそっと開いた。
顔を上げると、相澤君だった。
彼は何も言わず、相変わらずの無表情で、静かに私の方へ歩いてくる。
「怪我でもした?」
今日は戦闘訓練はなかったはずなのに。
そう思いながら尋ねると、彼は少しだけ視線を落として、
「今日の戦闘訓練で、目を酷使しすぎた」
とだけ口にした。
予定表を見間違えたのかな?
おかしいなと思いつつも、とりあえず立ち上がって相澤君の顔を覗き込む。
……確かに、目が赤い。
普段はきりりとした瞳も、心なしか腫れぼったく見えた。
「あらら、本当だ。充血してる。そこに座って」
そう促すと、彼は黙って椅子に座る。
私は慣れた手つきで冷たいガーゼと洗眼液を用意しながら、心のどこかでやっぱり少し不思議な気持ちが残った。
「無理しすぎなんじゃない? もう少し目を労ってあげてね」
そっと彼の目元を拭うと、
「……平気だ」
短く返されて、ついくすっと笑いたくなる。
処置が終わると、相澤君は、
「手間をかけた」
と、だけ言って立ち上がり、足早に医務室を出ていった。
その後ろ姿を見送りながら口をついて出たのは、
「私、明日で最後なんだけどなぁ……」
誰にも聞こえないような小さな声。
本当に、彼は最後までクールなんだから。
「……あ、そうだ」
ふと思い立ってヒーロー科2年生の時間割表を見直す。
そこには、私の記憶通り戦闘訓練はなかった。
じゃあ、なんで相澤君はあんな嘘を吐いたんだろう。
自習練習でもしていたのかな。
だけど、捕縛布ならともかく、抹消の個性は1人では使えないはず。
「……もしかして!……いやいや、あり得ない」
相澤君に限って、別れを寂しがって泣いたなんて。
でも、もし、ほんの少しでもそうだったなら……。
少しだけ、嬉しいかも……なんてね。
