約束はこの場所で
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ーー相澤sideーー
抜けるような青空が広がっている、穏やかな昼下がりだった。
白雲と山田と3人、屋上で昼飯を食っていた。
平和な時間。
そんな空気を破ったのは、いつも通り元気な山田の声だった。
「●●ちゃんの実習が終わるまで、後少しだよなー!寂しくなるZE!」
唐突な言葉に手が止まる。
言われるまで意識していなかった。
もうそんなに時間が経っていたのかと、胸の奥がふと何かきゅっと締め付けられる。
「だからさ、みんなで寄せ書き書かねぇ?」
山田の明るい提案に、白雲がすぐさま大きく頷いた。
「おっ!それいいね!」
2人が盛り上がるその輪の外側で、俺はどうにも言いようのない居心地の悪さを感じた。
「やらなくていいだろ、そんなの」
無愛想な声が自分の口から漏れる。
だって今まで来ていた実習生に対して、そんなことをしたこともない。
名前だって曖昧、姿が見えなくなって初めていなくなったことに気付く程度だった。
俺の中では医務室の実習生なんて、そんな存在だったはずだ。
だから、寄せ書きだの形に残したところで何になる。
どうせこの先、関わる保証なんかどこにもない。
合理的に割り切るべきだ。
そう、それは●●さんも例外ではない。
他の実習生より接する時間が長くて、世話になって、興味を持って、手作りの煮物なんかもあげたりして……。
ただ、それだけ……。
すると、山田が唇を尖らせた。
「ちぇっー!相澤は冷たいなー!それなら、最後の日までわざと怪我して医務室に通おうかなー!」
くだらない。
思わず小さく鼻で笑った。
「迷惑だから、それこそやめておけ」
「なんでだYOー!」
「……」
返す言葉もなく、空を見上げた。
広がる青は、どこまでも澄んでいるのに、心だけはどうしてか落ち着かない。
わけもなく、唇を噛みしめて、手の中のフルーツバーをひと噛りする。
絶対に、俺はわざと怪我して医務室なんか行かない。
絶対に……。
胸の奥で、そんな意地のような誓いを立てながら、ゆっくりと咀嚼した。
抜けるような青空が広がっている、穏やかな昼下がりだった。
白雲と山田と3人、屋上で昼飯を食っていた。
平和な時間。
そんな空気を破ったのは、いつも通り元気な山田の声だった。
「●●ちゃんの実習が終わるまで、後少しだよなー!寂しくなるZE!」
唐突な言葉に手が止まる。
言われるまで意識していなかった。
もうそんなに時間が経っていたのかと、胸の奥がふと何かきゅっと締め付けられる。
「だからさ、みんなで寄せ書き書かねぇ?」
山田の明るい提案に、白雲がすぐさま大きく頷いた。
「おっ!それいいね!」
2人が盛り上がるその輪の外側で、俺はどうにも言いようのない居心地の悪さを感じた。
「やらなくていいだろ、そんなの」
無愛想な声が自分の口から漏れる。
だって今まで来ていた実習生に対して、そんなことをしたこともない。
名前だって曖昧、姿が見えなくなって初めていなくなったことに気付く程度だった。
俺の中では医務室の実習生なんて、そんな存在だったはずだ。
だから、寄せ書きだの形に残したところで何になる。
どうせこの先、関わる保証なんかどこにもない。
合理的に割り切るべきだ。
そう、それは●●さんも例外ではない。
他の実習生より接する時間が長くて、世話になって、興味を持って、手作りの煮物なんかもあげたりして……。
ただ、それだけ……。
すると、山田が唇を尖らせた。
「ちぇっー!相澤は冷たいなー!それなら、最後の日までわざと怪我して医務室に通おうかなー!」
くだらない。
思わず小さく鼻で笑った。
「迷惑だから、それこそやめておけ」
「なんでだYOー!」
「……」
返す言葉もなく、空を見上げた。
広がる青は、どこまでも澄んでいるのに、心だけはどうしてか落ち着かない。
わけもなく、唇を噛みしめて、手の中のフルーツバーをひと噛りする。
絶対に、俺はわざと怪我して医務室なんか行かない。
絶対に……。
胸の奥で、そんな意地のような誓いを立てながら、ゆっくりと咀嚼した。
