約束はこの場所で
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ーー相澤sideーー
今日は朝から妙にイラついていた。
原因は白雲と山田。
「お前ら2人に言いたいことがある」
学校に着くや否や、早々に2人を問い詰めた。
「あ?」
「なんだよ、ショータ」
「ひじきには鉄分は入っていなかった。そのせいで恥をかいた」
一昨日、こいつらの言うことを信じて、ひじきの煮物なんて作った。
それを●●さんに渡したら、ひじきに鉄分はない、と教えられた。
自分で調べなかった俺にも非があるけれど、どうしても言わずにはいられなかった。
それなのに、
「はぁ〜?んなこと言われても知らねぇYO!」
「そうそう。俺らは聞かれたから答えただけで、その後のことはショータの責任だろ?」
「だとしても、お前らを信じた俺がバカだった」
「なんだとー!!」
「もういっぺん言ってみろ!」
徐々に声も大きくなり、空気がぴりついてきた。
そのうち誰かが手でも出しそうな雰囲気。
そこへ担任が教室に入ってきて、カツンと教卓を叩く。
「おらー!朝っぱらからやかましい!早く席に着け!」
「……チッ」
俺たちは、互いにしばらく無言で睨み合いながら、それぞれの席に戻った。
休戦、というよりは、お預けだ。
……。
…………。
昼休み。
いつもなら白雲と山田と屋上でお昼を共にしているけれど、朝の喧嘩の件もあり、1人フラフラと廊下を歩いていた。
そうしているうちに、何気なく医務室の前で足が止まった。
無意識に手が扉に掛かる。
中に入ると、そこには●●さんが1人、窓辺の机で弁当を広げていた。
「あれ、相澤君。どうしたの?」
「……勝手に入って悪い。昼、ここで食ってもいいか?」
彼女は少し驚いたように手を止め、それから柔らかく微笑む。
「もちろん」
俺は空いている椅子に腰掛け、ビニール袋から栄養補助食品のフルーツバーを取り出し、無言で噛じる。
彼女のお弁当は、ほうれん草のごま和え、レバーの炒め物、小松菜のおひたしに納豆巻きまである。
まじまじと見るのも気が引けるが、これが鉄分豊富なメニューってやつなのか。
俺の視線に気が付いた●●さんは、
「相澤君はそれだけで足りるの?」
と尋ねてきた。
初めこそ白雲や山田にも聞かれたが、久しぶりにその質問をされた。
「合理的に栄養を摂取しているだけだ」
つい、そっけなく答えてしまう。
彼女は、くすっと笑って言った。
「この間は私のためにひじきの煮物を作ってきてくれたのに?」
「それは忘れてくれ……」
誤情報だったのを思い出すと、ちょっとだけ顔が熱くなる。
「ふふふ。……あ、そうだ。タッパありがとうね。美味しかったよ」
彼女が鞄を探り、綺麗に洗ったタッパを取り出す。
「はい」
「ああ……ん?」
受け取ると、中には何やらカラフルな包みが入っていた。
「お礼のキャンディ。だけど、合理性重視の相澤君には不要だったかな?」
「いや、そんなことはない。貰う」
「そう、よかった」
●●さんは微笑むと、静かに弁当に箸を伸ばした。
俺も自分のフルーツバーを再度噛じる。
だけど、いつもすぐに食べ終えるフルーツバーを、これでもかっていうくらい時間をかけて、ゆっくりと食べた。
たまにはこういうのも悪くないかもしれない。
静かな医務室の昼休み。
さっきまでのイライラも、不思議と消えていた。
後で白雲と山田に謝ろうかな。
今日は朝から妙にイラついていた。
原因は白雲と山田。
「お前ら2人に言いたいことがある」
学校に着くや否や、早々に2人を問い詰めた。
「あ?」
「なんだよ、ショータ」
「ひじきには鉄分は入っていなかった。そのせいで恥をかいた」
一昨日、こいつらの言うことを信じて、ひじきの煮物なんて作った。
それを●●さんに渡したら、ひじきに鉄分はない、と教えられた。
自分で調べなかった俺にも非があるけれど、どうしても言わずにはいられなかった。
それなのに、
「はぁ〜?んなこと言われても知らねぇYO!」
「そうそう。俺らは聞かれたから答えただけで、その後のことはショータの責任だろ?」
「だとしても、お前らを信じた俺がバカだった」
「なんだとー!!」
「もういっぺん言ってみろ!」
徐々に声も大きくなり、空気がぴりついてきた。
そのうち誰かが手でも出しそうな雰囲気。
そこへ担任が教室に入ってきて、カツンと教卓を叩く。
「おらー!朝っぱらからやかましい!早く席に着け!」
「……チッ」
俺たちは、互いにしばらく無言で睨み合いながら、それぞれの席に戻った。
休戦、というよりは、お預けだ。
……。
…………。
昼休み。
いつもなら白雲と山田と屋上でお昼を共にしているけれど、朝の喧嘩の件もあり、1人フラフラと廊下を歩いていた。
そうしているうちに、何気なく医務室の前で足が止まった。
無意識に手が扉に掛かる。
中に入ると、そこには●●さんが1人、窓辺の机で弁当を広げていた。
「あれ、相澤君。どうしたの?」
「……勝手に入って悪い。昼、ここで食ってもいいか?」
彼女は少し驚いたように手を止め、それから柔らかく微笑む。
「もちろん」
俺は空いている椅子に腰掛け、ビニール袋から栄養補助食品のフルーツバーを取り出し、無言で噛じる。
彼女のお弁当は、ほうれん草のごま和え、レバーの炒め物、小松菜のおひたしに納豆巻きまである。
まじまじと見るのも気が引けるが、これが鉄分豊富なメニューってやつなのか。
俺の視線に気が付いた●●さんは、
「相澤君はそれだけで足りるの?」
と尋ねてきた。
初めこそ白雲や山田にも聞かれたが、久しぶりにその質問をされた。
「合理的に栄養を摂取しているだけだ」
つい、そっけなく答えてしまう。
彼女は、くすっと笑って言った。
「この間は私のためにひじきの煮物を作ってきてくれたのに?」
「それは忘れてくれ……」
誤情報だったのを思い出すと、ちょっとだけ顔が熱くなる。
「ふふふ。……あ、そうだ。タッパありがとうね。美味しかったよ」
彼女が鞄を探り、綺麗に洗ったタッパを取り出す。
「はい」
「ああ……ん?」
受け取ると、中には何やらカラフルな包みが入っていた。
「お礼のキャンディ。だけど、合理性重視の相澤君には不要だったかな?」
「いや、そんなことはない。貰う」
「そう、よかった」
●●さんは微笑むと、静かに弁当に箸を伸ばした。
俺も自分のフルーツバーを再度噛じる。
だけど、いつもすぐに食べ終えるフルーツバーを、これでもかっていうくらい時間をかけて、ゆっくりと食べた。
たまにはこういうのも悪くないかもしれない。
静かな医務室の昼休み。
さっきまでのイライラも、不思議と消えていた。
後で白雲と山田に謝ろうかな。
