脂肪=幸せの量
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「今日の夜、●●ちゃんの家に行ってええ?」
「はい、待っていますね!」
昼間、お店で約束をした私は太志郎さんが来るのをご飯の準備をしながら待った。
しかし、予定の時間を過ぎてもチャイムが鳴る気配がない。
「どうしたんだろう……」
出来上がった料理にラップをかけて、私はテーブルに突っ伏した。
仕事が忙しいのか、はたまた予定を忘れているのか。
いや、ご飯を忘れるなんてありえない。
それならば他にご飯を作ってくれる人を見つけた、とか。
イヤだ、イヤだ。
それは考えたくない。
こんなことならさっさと思いを伝えればよかった。
自然と涙が出てきた。
ピンポーン
「!?」
私は急いで袖で涙を拭って玄関へと向かった。
ドアを開けるとそこにはボロボロの姿の太志郎さんがいた。
「遅れてすまんかったな」
太志郎さんはヘヘッと元気なく笑う。
こんな姿を初めて見た私は胸がきゅっと苦しくなった。
「どうしたんですか、そのケガ!」
「こんなんかすり傷や。……あんな●●ちゃんに言わないといけないことがあって……」
言わないといけないこと……。
好きな人ができたとか、他にご飯を作ってくれる人ができた、とかなら耐え難い。
だけど、今はそんなことより、
「上がってください!」
「あ、はい!」
無理やり太志郎さんの腕を引っ張って家の中へ入れた。
本当はお風呂に入って貰った方が良いのだけれど、残念ながら太志郎さんが着れるサイズの服が家になく、申し訳ないと思いながらもそのままの格好でリビングの椅子に座ってもらった。
「今、ご飯温めますね」
「あんな、●●ちゃん……」
「直ぐにご飯の用意ができるので、話は食べ終わってから聞きます」
「……」
そう言って私は温め直したご飯とおかず、汁物をテーブルに置いた。
太志郎さんは初めこそ食欲なさそうにしていたのに、気が付いたらあっという間に完食していた。
「はあー美味かった!ご馳走さん!」
「お粗末様です」
空になった食器を片付けながら、私は太志郎さんに尋ねた。
「それで、言わないといけないことって何ですか?」
太志郎さんがご飯を食べている間も心構えを作っていたけれど、結局聞く覚悟ができないまま、そのときがきてしまった。
「はい、待っていますね!」
昼間、お店で約束をした私は太志郎さんが来るのをご飯の準備をしながら待った。
しかし、予定の時間を過ぎてもチャイムが鳴る気配がない。
「どうしたんだろう……」
出来上がった料理にラップをかけて、私はテーブルに突っ伏した。
仕事が忙しいのか、はたまた予定を忘れているのか。
いや、ご飯を忘れるなんてありえない。
それならば他にご飯を作ってくれる人を見つけた、とか。
イヤだ、イヤだ。
それは考えたくない。
こんなことならさっさと思いを伝えればよかった。
自然と涙が出てきた。
ピンポーン
「!?」
私は急いで袖で涙を拭って玄関へと向かった。
ドアを開けるとそこにはボロボロの姿の太志郎さんがいた。
「遅れてすまんかったな」
太志郎さんはヘヘッと元気なく笑う。
こんな姿を初めて見た私は胸がきゅっと苦しくなった。
「どうしたんですか、そのケガ!」
「こんなんかすり傷や。……あんな●●ちゃんに言わないといけないことがあって……」
言わないといけないこと……。
好きな人ができたとか、他にご飯を作ってくれる人ができた、とかなら耐え難い。
だけど、今はそんなことより、
「上がってください!」
「あ、はい!」
無理やり太志郎さんの腕を引っ張って家の中へ入れた。
本当はお風呂に入って貰った方が良いのだけれど、残念ながら太志郎さんが着れるサイズの服が家になく、申し訳ないと思いながらもそのままの格好でリビングの椅子に座ってもらった。
「今、ご飯温めますね」
「あんな、●●ちゃん……」
「直ぐにご飯の用意ができるので、話は食べ終わってから聞きます」
「……」
そう言って私は温め直したご飯とおかず、汁物をテーブルに置いた。
太志郎さんは初めこそ食欲なさそうにしていたのに、気が付いたらあっという間に完食していた。
「はあー美味かった!ご馳走さん!」
「お粗末様です」
空になった食器を片付けながら、私は太志郎さんに尋ねた。
「それで、言わないといけないことって何ですか?」
太志郎さんがご飯を食べている間も心構えを作っていたけれど、結局聞く覚悟ができないまま、そのときがきてしまった。