魔法のおにぎり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
昨日は帰ってからも結局良い案が浮かばず、そのまま今日を迎えてしまった。
1限目から調理実習。
週に1度の他の学科の人たちに給食を作る日。
今日の私の担当は炊き込みご飯。
大釜で炊くお米を吸水させている間に食材を切る。
そうだ、治さんに持っていく差し入れ、炊き込みご飯のおにぎりにしようかな。
品が決まってからはどんどんアイディアが出てきた。
飾り切りした食材を忍ばせたら可愛いかも。
出汁も丁寧に取りたいから帰ったら一番に準備をしよう。
そう言えば治さんって苦手な食材とかあるのかな。
「今日の●●、なんだか楽しそうだね」
「え、そうかな?」
言われてみればそうかもしれない。
これまで何度も実習で調理をしているけど、今日ほど楽しみながら作ったことはないかもしれない。
ーーーー
実習で作った給食は食べた生徒たちが5段階で評価をする。味、ボリューム、盛り付け。
それをまとめたプリントを1日の講義が終わった後に受け取る。
「何点だった?」
同じ班の汁物担当の友達が評価を聞いてきた。
「3.6点」
「私も同じくらい」
3.6点は良くも悪くも普通。
大体評価する側の生徒達も適当に中間の3を付けている。
私も友達も初めは美味しくなれ、と気持ちを込めて作っていたけど、体の言いタダ飯くらいにしか思われていない、と他の学科の友達に言われてから、給食を作るモチベーションが上がらなくなった。
いや、食べてくれるだけありがたいのかもしれない。
中には午後の講義が休講になったから給食を食べずに帰る生徒もいる。
こっちは事前に給食を食べるか否かの確認をしているのに。
食べてもらえずに余った給食は基本廃棄。
久しぶりにモチベーションを上げて調理ができたのに、悲しい気持ちになった。
……そうか、頑張れば頑張るほど残されたり低評価をされると悲しい気持ちになるから、いつの間にか私は感情を殺して調理をするようになったのか。
治さんに作る予定の炊き込みご飯も美味しいって言ってもらえなかったらどうしよう。
少しだけ怖くなった。
1限目から調理実習。
週に1度の他の学科の人たちに給食を作る日。
今日の私の担当は炊き込みご飯。
大釜で炊くお米を吸水させている間に食材を切る。
そうだ、治さんに持っていく差し入れ、炊き込みご飯のおにぎりにしようかな。
品が決まってからはどんどんアイディアが出てきた。
飾り切りした食材を忍ばせたら可愛いかも。
出汁も丁寧に取りたいから帰ったら一番に準備をしよう。
そう言えば治さんって苦手な食材とかあるのかな。
「今日の●●、なんだか楽しそうだね」
「え、そうかな?」
言われてみればそうかもしれない。
これまで何度も実習で調理をしているけど、今日ほど楽しみながら作ったことはないかもしれない。
ーーーー
実習で作った給食は食べた生徒たちが5段階で評価をする。味、ボリューム、盛り付け。
それをまとめたプリントを1日の講義が終わった後に受け取る。
「何点だった?」
同じ班の汁物担当の友達が評価を聞いてきた。
「3.6点」
「私も同じくらい」
3.6点は良くも悪くも普通。
大体評価する側の生徒達も適当に中間の3を付けている。
私も友達も初めは美味しくなれ、と気持ちを込めて作っていたけど、体の言いタダ飯くらいにしか思われていない、と他の学科の友達に言われてから、給食を作るモチベーションが上がらなくなった。
いや、食べてくれるだけありがたいのかもしれない。
中には午後の講義が休講になったから給食を食べずに帰る生徒もいる。
こっちは事前に給食を食べるか否かの確認をしているのに。
食べてもらえずに余った給食は基本廃棄。
久しぶりにモチベーションを上げて調理ができたのに、悲しい気持ちになった。
……そうか、頑張れば頑張るほど残されたり低評価をされると悲しい気持ちになるから、いつの間にか私は感情を殺して調理をするようになったのか。
治さんに作る予定の炊き込みご飯も美味しいって言ってもらえなかったらどうしよう。
少しだけ怖くなった。