寝ても覚めても
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お昼休みが終わると同時に、教室に再び静けさが戻った。
隣を見ると、治君は机に突っ伏して寝ていた。
先生の声が教室に響く中、治君はぴくりとも動かない。
この時間が一番眠くなるのは分かるけれど、窓際の席とは言え、いくらなんでも堂々と寝すぎだ。
その姿にちょっと呆れつつ、私はシャーペンを走らせてノートを取り始めた。
ときどき隣からむにゃむにゃと寝言のような声が聞こえて、そのたびに小さく笑いそうになる。
ふとした瞬間、寝返りをうった治君の手が私の机の方まで侵入していた。
ただすら限られた机のスペース。
そこに、彼の大きな手が入ってきただけで狭く感じる。
肘で治君の手を押し退けようとしたら、私の袖口をちょんとつまんできた。
「えっ……?」
思わず声が漏れる。
これ、本当は起きているんじゃ……?
疑わしくなって彼の顔を覗いたけれど、目はしっかりと閉じていて、相変わらず安らかな寝顔。
……気のせい、かもしれない
その後は邪魔に思いながらも、袖口をつままれたまま授業を受けた。
……。
…………。
授業に集中してきた頃、不意に左手に温もりを感じた。
袖口をつまんでいたはずの治君の手が、いつの間にか私の手の上に重なっていた。
「!」
びっくりして振り払おうとするけれど、治君はびくともしない。
それどころか、むしろさらに指を絡めてきた。
大きくて骨ばった手。
私のとは全然違う手。
て、見とれている場合じゃない。
慌てて授業に集中するも、教科書の文字も、先生の声も、ほとんど頭に入って来なかった。
どうしてくれるのよ……。
授業が終わったら問い詰めないと。
……。
…………。
チャイムの音が鳴り響き、ようやく授業が終わる。
治君がゆっくりと体を起こし、眠そうに頭を掻いて私を見た。
「あれ、俺寝とった?」
と、とぼけたように笑ってくる。
「寝すぎだよ。今度はどんな夢を見ていたの?」
わざと怒ったように問い詰めると、治君はイタズラ坊主のようにふっと微笑んだ。
「内緒」
それだけ答えて、また私の袖口を軽くつまむ。
本当に寝ぼけていたの?
疑問は深まるばかり。
隣を見ると、治君は机に突っ伏して寝ていた。
先生の声が教室に響く中、治君はぴくりとも動かない。
この時間が一番眠くなるのは分かるけれど、窓際の席とは言え、いくらなんでも堂々と寝すぎだ。
その姿にちょっと呆れつつ、私はシャーペンを走らせてノートを取り始めた。
ときどき隣からむにゃむにゃと寝言のような声が聞こえて、そのたびに小さく笑いそうになる。
ふとした瞬間、寝返りをうった治君の手が私の机の方まで侵入していた。
ただすら限られた机のスペース。
そこに、彼の大きな手が入ってきただけで狭く感じる。
肘で治君の手を押し退けようとしたら、私の袖口をちょんとつまんできた。
「えっ……?」
思わず声が漏れる。
これ、本当は起きているんじゃ……?
疑わしくなって彼の顔を覗いたけれど、目はしっかりと閉じていて、相変わらず安らかな寝顔。
……気のせい、かもしれない
その後は邪魔に思いながらも、袖口をつままれたまま授業を受けた。
……。
…………。
授業に集中してきた頃、不意に左手に温もりを感じた。
袖口をつまんでいたはずの治君の手が、いつの間にか私の手の上に重なっていた。
「!」
びっくりして振り払おうとするけれど、治君はびくともしない。
それどころか、むしろさらに指を絡めてきた。
大きくて骨ばった手。
私のとは全然違う手。
て、見とれている場合じゃない。
慌てて授業に集中するも、教科書の文字も、先生の声も、ほとんど頭に入って来なかった。
どうしてくれるのよ……。
授業が終わったら問い詰めないと。
……。
…………。
チャイムの音が鳴り響き、ようやく授業が終わる。
治君がゆっくりと体を起こし、眠そうに頭を掻いて私を見た。
「あれ、俺寝とった?」
と、とぼけたように笑ってくる。
「寝すぎだよ。今度はどんな夢を見ていたの?」
わざと怒ったように問い詰めると、治君はイタズラ坊主のようにふっと微笑んだ。
「内緒」
それだけ答えて、また私の袖口を軽くつまむ。
本当に寝ぼけていたの?
疑問は深まるばかり。
