寝ても覚めても
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お昼休み。
チャイムが鳴ると同時に、治君が勢いよく机から立ち上がった。
「◯◯さん、ほら購買行こや」
治君に早く、と手招きされて、私は慌てて教科書を机に押し込む。
「ま、待って」
彼の背中を小走りで追いかけた。
治君は特に急いでる様子もなくて、普通のペースで歩いているのに、私は自然と小走り気味になる。
まるで、足の長さの違いを分からされた気分。
……。
…………。
購買の前は、すでにたくさんの生徒たちが所狭しと並んでいて、ガヤガヤとした声が溢れていた。
「おばちゃーん!プリン2つとー、このおにぎりとー、あと焼きそばパンとメロンパンも頼むわ!」
治君は商品を指さしながら次々と注文していった。
「え、そんなに?」
あまりの量にあっけにとられて見つめてしまう。
だってお弁当持ってきてるんだよね?
それなのに、その量を食べられるの?
「なんや見とったら、めっちゃ腹減ってきてん」
男子の胃袋って底なしなのかな。
ちょっと感心してしまう。
……。
…………。
購買で食べ物を買い込んだ私たちは、すっかり荷物が増えた状態で教室へ戻った。
教室の扉を開けると、お昼休みのざわめきが一層大きくなる。
お互い席に座ると、治君は早速先ほど買ったプリンを渡してくれた。
「はい、約束のプリン」
「ありがとう」
受け取ったプリンはまだまだひんやりしていた。
温くなる前に、先に食べちゃおうかな。
お弁当の前にプリンの蓋を開けて、プラスチックスプーンでパクパクと口に運ぶ。
「ん〜美味しっ」
プリンの甘さと、ほのかに苦いカラメルが合わさって美味しい。
小さなカップに入っていたプリンは、あっという間に完食した。
「ご馳走様でした」
チラりと、治君の方を見ると、彼はいつの間にかお弁当を平らげ、購買で買ったメロンパンに手を伸ばしていた。
本当に食べ切れるんだ。
感心していると、
「◯◯さんも食べる?」
ほら、と袋から取り出したパンをこちらに向けてきた。
そのメロンパンには、私の手首に付けられた歯型と同じ歯型が豪快に付いている。
それを見て、授業中のことを思い出して笑いそうになるのを堪えた。
「ううん、プリンだけで大丈夫だよ」
「そっか。後でやっぱくれとか言うても、もうあげへんからな」
「あはは、言わないよ」
治君は大口を開けて、メロンパンに再び齧りついた。
その顔はどこか無邪気で、とても幸せそうだった。
食べることが好きなんだな。
その様子を見ながら、私も自分のお弁当を食べ始めた。
チャイムが鳴ると同時に、治君が勢いよく机から立ち上がった。
「◯◯さん、ほら購買行こや」
治君に早く、と手招きされて、私は慌てて教科書を机に押し込む。
「ま、待って」
彼の背中を小走りで追いかけた。
治君は特に急いでる様子もなくて、普通のペースで歩いているのに、私は自然と小走り気味になる。
まるで、足の長さの違いを分からされた気分。
……。
…………。
購買の前は、すでにたくさんの生徒たちが所狭しと並んでいて、ガヤガヤとした声が溢れていた。
「おばちゃーん!プリン2つとー、このおにぎりとー、あと焼きそばパンとメロンパンも頼むわ!」
治君は商品を指さしながら次々と注文していった。
「え、そんなに?」
あまりの量にあっけにとられて見つめてしまう。
だってお弁当持ってきてるんだよね?
それなのに、その量を食べられるの?
「なんや見とったら、めっちゃ腹減ってきてん」
男子の胃袋って底なしなのかな。
ちょっと感心してしまう。
……。
…………。
購買で食べ物を買い込んだ私たちは、すっかり荷物が増えた状態で教室へ戻った。
教室の扉を開けると、お昼休みのざわめきが一層大きくなる。
お互い席に座ると、治君は早速先ほど買ったプリンを渡してくれた。
「はい、約束のプリン」
「ありがとう」
受け取ったプリンはまだまだひんやりしていた。
温くなる前に、先に食べちゃおうかな。
お弁当の前にプリンの蓋を開けて、プラスチックスプーンでパクパクと口に運ぶ。
「ん〜美味しっ」
プリンの甘さと、ほのかに苦いカラメルが合わさって美味しい。
小さなカップに入っていたプリンは、あっという間に完食した。
「ご馳走様でした」
チラりと、治君の方を見ると、彼はいつの間にかお弁当を平らげ、購買で買ったメロンパンに手を伸ばしていた。
本当に食べ切れるんだ。
感心していると、
「◯◯さんも食べる?」
ほら、と袋から取り出したパンをこちらに向けてきた。
そのメロンパンには、私の手首に付けられた歯型と同じ歯型が豪快に付いている。
それを見て、授業中のことを思い出して笑いそうになるのを堪えた。
「ううん、プリンだけで大丈夫だよ」
「そっか。後でやっぱくれとか言うても、もうあげへんからな」
「あはは、言わないよ」
治君は大口を開けて、メロンパンに再び齧りついた。
その顔はどこか無邪気で、とても幸せそうだった。
食べることが好きなんだな。
その様子を見ながら、私も自分のお弁当を食べ始めた。
