ほんのチョコっとだけ
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今日はツイていない。
宮兄弟にチョコを渡しに行きたいのに、休み時間は移動教室だったり、先生に雑務を頼まれたり、次の授業の小テストの勉強をしたりと時間が潰れる。
ようやく時間が取れたのはお昼休みの時だった。
「ミソラー、行くよ」
「オッケー!」
先に侑に渡そうと2組の教室を覗き込む。
「あれ……いないね」
仕方ないから後回しにして、1組に行くか。
もしかしたら治のところへ行っている可能性もあるし。
1組に着くとたくさんのチョコが入った手提げを机に掛けた治が席に座っており、その向かいには何故か治の真似っ子をしている侑が楽しそうにお喋りをしていた。
お喋りと言うか主に侑が、
「本命貰えた!ほら、ええやろー!」
とチョコを見せつけながら一方的に話しかけている。
それを治が面倒くさそうに聞き流す。
侑は本命を貰えたのか……。
だけど、侑も治同様毎年たくさんの本命を貰っている。
どうせ今年も気持ちを弄ぶだけ遊んで、全員を振るんだろうな。
それは私も例外ではない。
昨年治にあげていないから分からないけれど、侑と同じ遺伝子を持っているんだ。
私の本命チョコだってたくさんもらったうちの1つになってしまう。
やっぱり、渡すこやめようかな。
でも、これは本命じゃなくて幼馴染だからって言う体 なわけだし……。
渋っていると、
「ねえ、どっちが治君?!てか、なんで同じ髪型なのよ!」
私の後ろから教室を覗き込んだミソラが尋ねてきた。
どうやら判断できないようだ。
そんな彼女に自慢と言うか優越感からか、先程まで渋っていたのが嘘のように治たちの元へ足が動いた。
2人の見分け方?
そんなの簡単だよ。
「やっほー、治に侑」
「おー、●●か」
私は2人の前でチョコレートを取り出した。
「なんや、くれるんか?」
まっさきに手を伸ばす治。
「あ、サム!ズルい!」
治の方がほんのちょこっとだけ侑よりご飯が好きなところ。
これが手っ取り早い2人の見分け方。
ーーFinーー
宮兄弟にチョコを渡しに行きたいのに、休み時間は移動教室だったり、先生に雑務を頼まれたり、次の授業の小テストの勉強をしたりと時間が潰れる。
ようやく時間が取れたのはお昼休みの時だった。
「ミソラー、行くよ」
「オッケー!」
先に侑に渡そうと2組の教室を覗き込む。
「あれ……いないね」
仕方ないから後回しにして、1組に行くか。
もしかしたら治のところへ行っている可能性もあるし。
1組に着くとたくさんのチョコが入った手提げを机に掛けた治が席に座っており、その向かいには何故か治の真似っ子をしている侑が楽しそうにお喋りをしていた。
お喋りと言うか主に侑が、
「本命貰えた!ほら、ええやろー!」
とチョコを見せつけながら一方的に話しかけている。
それを治が面倒くさそうに聞き流す。
侑は本命を貰えたのか……。
だけど、侑も治同様毎年たくさんの本命を貰っている。
どうせ今年も気持ちを弄ぶだけ遊んで、全員を振るんだろうな。
それは私も例外ではない。
昨年治にあげていないから分からないけれど、侑と同じ遺伝子を持っているんだ。
私の本命チョコだってたくさんもらったうちの1つになってしまう。
やっぱり、渡すこやめようかな。
でも、これは本命じゃなくて幼馴染だからって言う
渋っていると、
「ねえ、どっちが治君?!てか、なんで同じ髪型なのよ!」
私の後ろから教室を覗き込んだミソラが尋ねてきた。
どうやら判断できないようだ。
そんな彼女に自慢と言うか優越感からか、先程まで渋っていたのが嘘のように治たちの元へ足が動いた。
2人の見分け方?
そんなの簡単だよ。
「やっほー、治に侑」
「おー、●●か」
私は2人の前でチョコレートを取り出した。
「なんや、くれるんか?」
まっさきに手を伸ばす治。
「あ、サム!ズルい!」
治の方がほんのちょこっとだけ侑よりご飯が好きなところ。
これが手っ取り早い2人の見分け方。
ーーFinーー