食べたい、食べられたい
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今日も相変わらず美味しい治君のお弁当を完食した。
「ご馳走様でした」
「お粗末様です。本当 いつも美味しそうに食べてくれるから、作り甲斐があるわ」
「ははは……」
おかげでこっちはダイエットどころじゃなくなっているけどね。
だけど、しっかりご飯を食べることによって、放課後の部活は今まで以上に動けて、逆に身体が引き締まったかもしれない。
あくまで、私がそう思うだけで、微々たる差だろうけど。
「じゃあ、いつもの。ええ?」
「うん」
治君の股の間に座って、私は後ろからのハグを受け入れた。
目を瞑るとより一層感じる治君の大きな背中、高い体温、逞しい筋肉。
そのどれもが触れているだけでとても落ち着く。
もう少しこうしていたい、そう思う頃にいつも離される。
「…………」
だけど、今日はなんだかハグが長い。
「治君?」
名前を呼ぶと、
「はーこのまま食べてしまいたいわ」
「えっ?えっ?」
食べたい?!
耳元でため息交じりにそんなこと言われたから、動揺してしまった。
「なんて冗談や」
そう笑って離してくれた治君だったけれど、冗談には聞こえなかった。
確かに最初はお弁当を食べるところを見られるのも、ハグをされるのも嫌だった。
だけど今は、むしろ望んでいる私がいた。
ねえ治君、私がちゃんと思いを伝えたら、食べてくれる?
聞きたいのに、私は臆病者だから。
この関係にあぐらをかくことしかできなかった。
「ご馳走様でした」
「お粗末様です。
「ははは……」
おかげでこっちはダイエットどころじゃなくなっているけどね。
だけど、しっかりご飯を食べることによって、放課後の部活は今まで以上に動けて、逆に身体が引き締まったかもしれない。
あくまで、私がそう思うだけで、微々たる差だろうけど。
「じゃあ、いつもの。ええ?」
「うん」
治君の股の間に座って、私は後ろからのハグを受け入れた。
目を瞑るとより一層感じる治君の大きな背中、高い体温、逞しい筋肉。
そのどれもが触れているだけでとても落ち着く。
もう少しこうしていたい、そう思う頃にいつも離される。
「…………」
だけど、今日はなんだかハグが長い。
「治君?」
名前を呼ぶと、
「はーこのまま食べてしまいたいわ」
「えっ?えっ?」
食べたい?!
耳元でため息交じりにそんなこと言われたから、動揺してしまった。
「なんて冗談や」
そう笑って離してくれた治君だったけれど、冗談には聞こえなかった。
確かに最初はお弁当を食べるところを見られるのも、ハグをされるのも嫌だった。
だけど今は、むしろ望んでいる私がいた。
ねえ治君、私がちゃんと思いを伝えたら、食べてくれる?
聞きたいのに、私は臆病者だから。
この関係にあぐらをかくことしかできなかった。