食べたい、食べられたい
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吊り橋効果とは言え、治君に助けてもらった日以来、彼のことが気になって仕方がない。
だから見ないようにしているのに、逆にチクチクと治君からの視線が刺さる。
きっと、この身長であの体重とか思われてるんだろうな。
お昼の時間が憂鬱だ。
お弁当を広げたけれど喉を通らない。
別の場所で食べようかな。
そう思ったとき、
「ところで治ってさー!」
治君と一緒にお弁当を食べていた北村君が大きな声で治君に話を振ってきた。
嫌でも耳に入ってくる。
「なんや北村」
「好きなタイプってどんなん?」
その上、興味のある話題ときた。
席を立とうと思ったのに、治君の答えが気になって動けない。
「急に……せやなツムに似てへん人かな」
ツムって治君の双子の兄弟の侑君のことだよね。
ってことは長身イケメンなお調子者でない子……。
「おもんな!」
え、おもんな??
北村君のツッコミで嘘だと言うことに気が付かされた。
「せやけど、デブは嫌やろ?」
「まあー……」
治君ははっきりとは言わなかったけれど、やっぱりデブは嫌だよね。
それなら強ち“ツムに似ていない人”って言うのも嘘じゃないのかもしれない。
私はそっと食べかけのお弁当箱に蓋をして保冷バッグにしまった。
このわずかな量を我慢したところで体重に影響はないと思う。
だけど、ただ単に食欲がなくなった。
ーーーー
帰宅してから、キッチンにいた母にお弁当箱を渡した。
「あら、お弁当残したの?」
「うん、ごめん」
「体調でも悪かった?」
「そんなんじゃないけど、今日からご飯もお弁当も今までの半分の量でいいから」
これを機に少しでも体重が減ればいいけど。
だから見ないようにしているのに、逆にチクチクと治君からの視線が刺さる。
きっと、この身長であの体重とか思われてるんだろうな。
お昼の時間が憂鬱だ。
お弁当を広げたけれど喉を通らない。
別の場所で食べようかな。
そう思ったとき、
「ところで治ってさー!」
治君と一緒にお弁当を食べていた北村君が大きな声で治君に話を振ってきた。
嫌でも耳に入ってくる。
「なんや北村」
「好きなタイプってどんなん?」
その上、興味のある話題ときた。
席を立とうと思ったのに、治君の答えが気になって動けない。
「急に……せやなツムに似てへん人かな」
ツムって治君の双子の兄弟の侑君のことだよね。
ってことは長身イケメンなお調子者でない子……。
「おもんな!」
え、おもんな??
北村君のツッコミで嘘だと言うことに気が付かされた。
「せやけど、デブは嫌やろ?」
「まあー……」
治君ははっきりとは言わなかったけれど、やっぱりデブは嫌だよね。
それなら強ち“ツムに似ていない人”って言うのも嘘じゃないのかもしれない。
私はそっと食べかけのお弁当箱に蓋をして保冷バッグにしまった。
このわずかな量を我慢したところで体重に影響はないと思う。
だけど、ただ単に食欲がなくなった。
ーーーー
帰宅してから、キッチンにいた母にお弁当箱を渡した。
「あら、お弁当残したの?」
「うん、ごめん」
「体調でも悪かった?」
「そんなんじゃないけど、今日からご飯もお弁当も今までの半分の量でいいから」
これを機に少しでも体重が減ればいいけど。