見た目じゃない
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私の足は無意識に治のお店に向かっていた。
扉を開けると治は夜の営業に向けての仕込みをしていた。
「すんまへん、昼の営業もう終わってん………●●?」
「治……」
「どないしたん●●!今日はデート言うてへんかったか?」
忙しいはずなのに、仕込みの手を止めて私を席まで案内して、隣に座ってくれた。
「ブタの餌って言われた……」
そう言って例の弁当箱を机の上に出した。
「はぁ?」
「お弁当、ふざけてるのかって。騙されたって」
「なんやそいつ!今この場に呼び出せや!」
怒りで机をバンッと叩いた治。
「やめて!………だって私も自分で作っていないおにぎりを、さも自分で作ったかのように振る舞ったし」
「………」
「罰が当たったんだよね、きっと」
「俺、●●の汚い飯好きやで」
私のご飯を好きって言ってくれるのは治だけだよ。
だけど、
「言い方……」
「本当 やもん。やから、見た目で判断して食わんやつなんか止めて、俺でええやん」
「?」
「俺やったら●●の不格好な料理ごと愛してやれる。俺にしとき」
「治……」
「●●、好きやで」
「あ、その……でも」
木村君とデートをした今日の今日で治と付き合うのはいかがなものか。
「治のことはそういふうに見たことなかったから、急に言われてびっくりしていると言うか、戸惑っていると言うか……」
「嫌やったか?」
「嫌なんかじゃないよ!むしろ嬉しかったし」
「分かった。今日はそれでええわ。せやけど、もう遠慮なんかしぃひんから、●●も覚悟しとき?」
そう笑った治は精悍な表情をしていた。
ーーFinーー
扉を開けると治は夜の営業に向けての仕込みをしていた。
「すんまへん、昼の営業もう終わってん………●●?」
「治……」
「どないしたん●●!今日はデート言うてへんかったか?」
忙しいはずなのに、仕込みの手を止めて私を席まで案内して、隣に座ってくれた。
「ブタの餌って言われた……」
そう言って例の弁当箱を机の上に出した。
「はぁ?」
「お弁当、ふざけてるのかって。騙されたって」
「なんやそいつ!今この場に呼び出せや!」
怒りで机をバンッと叩いた治。
「やめて!………だって私も自分で作っていないおにぎりを、さも自分で作ったかのように振る舞ったし」
「………」
「罰が当たったんだよね、きっと」
「俺、●●の汚い飯好きやで」
私のご飯を好きって言ってくれるのは治だけだよ。
だけど、
「言い方……」
「
「?」
「俺やったら●●の不格好な料理ごと愛してやれる。俺にしとき」
「治……」
「●●、好きやで」
「あ、その……でも」
木村君とデートをした今日の今日で治と付き合うのはいかがなものか。
「治のことはそういふうに見たことなかったから、急に言われてびっくりしていると言うか、戸惑っていると言うか……」
「嫌やったか?」
「嫌なんかじゃないよ!むしろ嬉しかったし」
「分かった。今日はそれでええわ。せやけど、もう遠慮なんかしぃひんから、●●も覚悟しとき?」
そう笑った治は精悍な表情をしていた。
ーーFinーー