見た目じゃない
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お土産で持たせてくれたおにぎりは全部で8個。
朝昼ご飯どころか、夜ご飯分もあるのでは?
取り敢えず朝3個食べて、残りをお弁当用に会社に持っていった。
「◯◯さん、今日はお弁当箱じゃなくておにぎりなんだね」
目ざとい木村君。
5個のおにぎりが入る弁当箱は持ち合わせておらず、誰が見てもシルエットで分かる包み。
「あーうん。よかったら食べる?」
「いいの?頂きまーす」
夜まで持ち越すとさすがに痛むだろうから、食べてくれるなら助かる。
「んまい!ちょうどいい米の固さに塩の塩梅。冷めても旨いな」
「あ、……そう。ありがとう」
私が作った訳じゃないけど、そんなに喜んでもらえたなら良かった。
今度治に伝えようかな、職場に持っていったら好評だった、て。
「ご馳走さまでした」
木村君はあっという間に3個のおにぎりをペロリと平らげた。
「おにぎりのお礼させてよ!そうだな………水族館行かない?」
「え、そんなの悪いよ」
「何て言うのは建前で、俺が◯◯さんとデートしたいだけなんなけど、ダメかな?」
そんな分かりやすく好意を示されたら、断るに断れない。
「でも、おにぎりと水族館は釣り合わないよ」
「それなら、お弁当作って来てよ。これだけ美味しいおにぎりを作れる◯◯さんのお弁当、ちゃんと食べてみたい」
「………分かった」
今さら私が作ったおにぎりじゃないんです、なんて言えず承諾してしまった。
だけど、そこまで好意的にしてくれるなら私が作る本当のお弁当にも引かないでくれるに違いない。
治だって見た目はアレだけど味は美味しいって、いつも言ってくれるし。
朝昼ご飯どころか、夜ご飯分もあるのでは?
取り敢えず朝3個食べて、残りをお弁当用に会社に持っていった。
「◯◯さん、今日はお弁当箱じゃなくておにぎりなんだね」
目ざとい木村君。
5個のおにぎりが入る弁当箱は持ち合わせておらず、誰が見てもシルエットで分かる包み。
「あーうん。よかったら食べる?」
「いいの?頂きまーす」
夜まで持ち越すとさすがに痛むだろうから、食べてくれるなら助かる。
「んまい!ちょうどいい米の固さに塩の塩梅。冷めても旨いな」
「あ、……そう。ありがとう」
私が作った訳じゃないけど、そんなに喜んでもらえたなら良かった。
今度治に伝えようかな、職場に持っていったら好評だった、て。
「ご馳走さまでした」
木村君はあっという間に3個のおにぎりをペロリと平らげた。
「おにぎりのお礼させてよ!そうだな………水族館行かない?」
「え、そんなの悪いよ」
「何て言うのは建前で、俺が◯◯さんとデートしたいだけなんなけど、ダメかな?」
そんな分かりやすく好意を示されたら、断るに断れない。
「でも、おにぎりと水族館は釣り合わないよ」
「それなら、お弁当作って来てよ。これだけ美味しいおにぎりを作れる◯◯さんのお弁当、ちゃんと食べてみたい」
「………分かった」
今さら私が作ったおにぎりじゃないんです、なんて言えず承諾してしまった。
だけど、そこまで好意的にしてくれるなら私が作る本当のお弁当にも引かないでくれるに違いない。
治だって見た目はアレだけど味は美味しいって、いつも言ってくれるし。