敵わない人
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高校の制服を着ている私。
「◯◯さん?ほら、行くよ?」
同じクラスの遠藤さんに呼ばれてハッとした。
この場面には見覚えがある。
ここは夢の中だ。
今から1年半前。高校3年生の春。
生活委員会の顔合わせで初めて集まった日。
遠藤さんと一緒に教室に入ると、既に殆どの生徒が席に着いていた。
2年生以上は顔見知りがいる中、1年生は真面目そうな子から、いかにもガラの悪そうな子がいる。
ほどなくして、委員会が始まった。
「生活委員を受け持つ半田です」
半田先生は委員会の役割を話し始めた。
生活委員の主な仕事は挨拶運動と自転車整理。
各班に分かれて当番の日に校門に立って登校してきた生徒の挨拶と、その後の自転車整備を行う。
班分けは各学年のクラスで集まる、1班6人。
「では、各班顔合わせをしてください」
半田先生の呼び掛けにより各班で集まった。
遠藤さんは昨年も生活委員をやっていたらしく、自ら仕切り役を買って出た。
「集まったかな。では、3年の遠藤と……」
「◯◯です」
順々に自己紹介が終わり、一番最後は教室に入ったときに最初に目についた彼。
派手な隈取のような目元に、目つきはキツく、金髪坊主を刈り上げた2本線が特徴的な髪型をしている。
ぱっと見では強面の不良のような様相。
「自己紹介、必要っすか?俺、部活が忙しいし、この委員会だって無理やりなんで、仕事やるつもりないっす」
1年生にして早速ボイコット発言。
呆気にとられていると、もう一人の1年生が慌てて彼の代わりに自己紹介をした。
「こいつ、京谷賢太郎です。こんなこと言っていますが、絶対に当番の日には連れて行くので!」
「ちっ」
今、舌打ちした?
何がそんなに気に食わないのか。
京谷君のとんでもない発言はあったけれど、無事に顔合わせと当番の日を決めて解散となった。
「今年は凄い1年生がいたね」
「本当だね」
遠藤さんと話しながら教室を出た。
これが私と賢太郎との出会い。
「◯◯さん?ほら、行くよ?」
同じクラスの遠藤さんに呼ばれてハッとした。
この場面には見覚えがある。
ここは夢の中だ。
今から1年半前。高校3年生の春。
生活委員会の顔合わせで初めて集まった日。
遠藤さんと一緒に教室に入ると、既に殆どの生徒が席に着いていた。
2年生以上は顔見知りがいる中、1年生は真面目そうな子から、いかにもガラの悪そうな子がいる。
ほどなくして、委員会が始まった。
「生活委員を受け持つ半田です」
半田先生は委員会の役割を話し始めた。
生活委員の主な仕事は挨拶運動と自転車整理。
各班に分かれて当番の日に校門に立って登校してきた生徒の挨拶と、その後の自転車整備を行う。
班分けは各学年のクラスで集まる、1班6人。
「では、各班顔合わせをしてください」
半田先生の呼び掛けにより各班で集まった。
遠藤さんは昨年も生活委員をやっていたらしく、自ら仕切り役を買って出た。
「集まったかな。では、3年の遠藤と……」
「◯◯です」
順々に自己紹介が終わり、一番最後は教室に入ったときに最初に目についた彼。
派手な隈取のような目元に、目つきはキツく、金髪坊主を刈り上げた2本線が特徴的な髪型をしている。
ぱっと見では強面の不良のような様相。
「自己紹介、必要っすか?俺、部活が忙しいし、この委員会だって無理やりなんで、仕事やるつもりないっす」
1年生にして早速ボイコット発言。
呆気にとられていると、もう一人の1年生が慌てて彼の代わりに自己紹介をした。
「こいつ、京谷賢太郎です。こんなこと言っていますが、絶対に当番の日には連れて行くので!」
「ちっ」
今、舌打ちした?
何がそんなに気に食わないのか。
京谷君のとんでもない発言はあったけれど、無事に顔合わせと当番の日を決めて解散となった。
「今年は凄い1年生がいたね」
「本当だね」
遠藤さんと話しながら教室を出た。
これが私と賢太郎との出会い。