~第二章〜 寂しいのはどっち
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店の外に出ると、風が冷たかった。
まだ秋のはずなのに、冬みたいだ。
「寒っ!……今何度よ」
気温を確かめようと、無意識にポケットを弄る。
だけど、そこにはスマホの感触はなかった。
鞄に入れっぱなしにしていたことを思い出す。
「……何やってるんだろ、私」
白い息を吐きながら、夜空を見上げる。
徹もこの空を見上げているのだろうか。
誰かが“どんなに離れていようとも、同じ空の下で繋がっている”と言っていた気がする。
だけど、そんな綺麗事に、私は果たして耐えられるのだろうか。
それならば、初めから付き合わなければよかった……。
そもそも、付き合っているのかすら定かではない。
なんだか、以前ドラマで見たヒロインと私、大して変わらないな。
「ハハハ……」
乾いた笑いが出る。
「さて、そろそろ戻ろうかな」
冷え切った体をさすりながら席に戻ると、テーブルの上に、私のスマホが置かれていた。
それを見ていたら、マユリが含みのある笑みを浮かべてこちらを見ていた。
「な、なに?」
「ん〜、なんも〜?」
明らかに何かある顔なのに、何もないと言う。
怪しいと思いながらも、私はなんとなくスマホの電源を付けると、新着メッセージを受信していた。
徹からだ。
プッシュ通知をスライドさせると、そこには意味の分からない短い文章が書かれていた。
“俺も”
トーク画面を開くと、そこには先程までなかったはずの私からのメッセージが送信されていた。
“会いたい”
「……なにこれ」
「あ、気付いた?代わりに送っておいたよ。さっきの様子じゃ、すぐに連絡する勇気は出ないだろうから」
さっき徹の名前を聞き出したのも、夜風に当たるよう促したのも、全てはこのメッセージを送るためだったのか。
「マユリ、やったわね……」
マユリの表情からは反省の色が見られない。
訂正しなきゃ。
間違いだって、誤送信だって言わなきゃ。
震える指でフリック入力しようとした瞬間、画面が再び更新された。
“迎えに行く。どこにいる?”
「迎えに行く、だってー!●●、愛されてるじゃん!後は●●が素直になるだけ」
メッセージを盗み見たマユリは自分のことのように楽しそうに言った。
いや、他人だからこそのテンションなのかもしれない。
「ほらほら、早く返信!」
マユリに背中を押され、私は仕方なく……。
いや、本当は期待に突き動かされるように、震える指を画面に滑らせ、お店の場所を伝えた。
まだ秋のはずなのに、冬みたいだ。
「寒っ!……今何度よ」
気温を確かめようと、無意識にポケットを弄る。
だけど、そこにはスマホの感触はなかった。
鞄に入れっぱなしにしていたことを思い出す。
「……何やってるんだろ、私」
白い息を吐きながら、夜空を見上げる。
徹もこの空を見上げているのだろうか。
誰かが“どんなに離れていようとも、同じ空の下で繋がっている”と言っていた気がする。
だけど、そんな綺麗事に、私は果たして耐えられるのだろうか。
それならば、初めから付き合わなければよかった……。
そもそも、付き合っているのかすら定かではない。
なんだか、以前ドラマで見たヒロインと私、大して変わらないな。
「ハハハ……」
乾いた笑いが出る。
「さて、そろそろ戻ろうかな」
冷え切った体をさすりながら席に戻ると、テーブルの上に、私のスマホが置かれていた。
それを見ていたら、マユリが含みのある笑みを浮かべてこちらを見ていた。
「な、なに?」
「ん〜、なんも〜?」
明らかに何かある顔なのに、何もないと言う。
怪しいと思いながらも、私はなんとなくスマホの電源を付けると、新着メッセージを受信していた。
徹からだ。
プッシュ通知をスライドさせると、そこには意味の分からない短い文章が書かれていた。
“俺も”
トーク画面を開くと、そこには先程までなかったはずの私からのメッセージが送信されていた。
“会いたい”
「……なにこれ」
「あ、気付いた?代わりに送っておいたよ。さっきの様子じゃ、すぐに連絡する勇気は出ないだろうから」
さっき徹の名前を聞き出したのも、夜風に当たるよう促したのも、全てはこのメッセージを送るためだったのか。
「マユリ、やったわね……」
マユリの表情からは反省の色が見られない。
訂正しなきゃ。
間違いだって、誤送信だって言わなきゃ。
震える指でフリック入力しようとした瞬間、画面が再び更新された。
“迎えに行く。どこにいる?”
「迎えに行く、だってー!●●、愛されてるじゃん!後は●●が素直になるだけ」
メッセージを盗み見たマユリは自分のことのように楽しそうに言った。
いや、他人だからこそのテンションなのかもしれない。
「ほらほら、早く返信!」
マユリに背中を押され、私は仕方なく……。
いや、本当は期待に突き動かされるように、震える指を画面に滑らせ、お店の場所を伝えた。
