~第一章〜 振り回すのはどっち
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徹と2人で入ったのは、駅からすぐの場所にある、落ち着いたカフェだった。
メニューを眺めると美味しそうな軽食がズラリと並んでいる。
マユリと行った居酒屋さんの料理も美味しかったけど、私には少しオシャレ過ぎた。
そうだ、せっかくだからお酒も頼んじゃおうかな。
私はグラスワイン、徹はりんごジュース、それと、サンドイッチを注文した。
注文を終え、私は改めて向かいの席に座る徹を見つめた。
格好こそ高校のジャージを着ているけれど、その顔立ちはすっかり大人顔負けだ。
「徹は今いくつになったんだっけ?」
私はお絞りで手を拭きながら尋ねた。
「18歳。高校3年生だよ」
「そっかー、18か。本当に大きくなったね。昔はあんなにクソ生意気小僧だったのに」
「クソ生意気小僧って……酷いな〜、●●ちゃん」
徹が小学5年生の時に、私が大学に入学して1人暮らしを始めたから、8年ぶりの再会になる。
それにしても、こんなにイケメンになっているとは。
私は心の中で感心した。
「●●ちゃんはあの頃から変わらないね」
「えーそうかな。これでも社会人になって、荒波に揉まれて頼もしくなったと思うんだけど」
私は冗談っぽく、筋肉のない力こぶを作って見せた。
「仕事大変なの?」
「そうだね。おかげで、いい歳して彼氏いないし」
それに、マユリの話を聞くと、今は彼氏いらないかな、とも思わされる。
……って、なんでこんなことを徹に話しているんだろう。
それなのに、返ってきたのは意外な返事だった。
「じゃあ、俺にもチャンスある?」
「え?」
チャンス……?
私は一瞬、意味が分からず固まった。
「こらこら、大人をからかわないの!」
私は笑い飛ばして、その場を収めようとした。
やっぱり徹も変わっていないかもしれない。
昔も私と付き合いたい、だとか結婚したい、なんて生意気なことを言っていた。
それなのに、徹は真剣な眼差しで私を見つめる。
「俺だってもう大人だよ。結婚だってできる」
「え……」
あの頃と同じ言葉なのに、その瞳は冗談を言っているようには思えなかった。
戸惑いが隠せない。
徹はフッと息を吐くと、少し顔を近付けて、ボソッと呟いた。
「まあ、いいよ。こっからゆっくり惚れさせてみせるから……」
その声があまりにも小さいから、聞き取れなかった。
「ん?何か言った?」
「ううん、なんでもないよ。さ、ご飯食べよ」
なんて、いつの間にか運ばれていたサンドイッチに手を付けた。
徹の顔は、もう高校生のような子供っぽい笑顔に戻っている。
一体、今の言葉はなんだったのだろうか……。
気になりつつも、私も運ばれてきたサンドイッチに手を伸ばした。
メニューを眺めると美味しそうな軽食がズラリと並んでいる。
マユリと行った居酒屋さんの料理も美味しかったけど、私には少しオシャレ過ぎた。
そうだ、せっかくだからお酒も頼んじゃおうかな。
私はグラスワイン、徹はりんごジュース、それと、サンドイッチを注文した。
注文を終え、私は改めて向かいの席に座る徹を見つめた。
格好こそ高校のジャージを着ているけれど、その顔立ちはすっかり大人顔負けだ。
「徹は今いくつになったんだっけ?」
私はお絞りで手を拭きながら尋ねた。
「18歳。高校3年生だよ」
「そっかー、18か。本当に大きくなったね。昔はあんなにクソ生意気小僧だったのに」
「クソ生意気小僧って……酷いな〜、●●ちゃん」
徹が小学5年生の時に、私が大学に入学して1人暮らしを始めたから、8年ぶりの再会になる。
それにしても、こんなにイケメンになっているとは。
私は心の中で感心した。
「●●ちゃんはあの頃から変わらないね」
「えーそうかな。これでも社会人になって、荒波に揉まれて頼もしくなったと思うんだけど」
私は冗談っぽく、筋肉のない力こぶを作って見せた。
「仕事大変なの?」
「そうだね。おかげで、いい歳して彼氏いないし」
それに、マユリの話を聞くと、今は彼氏いらないかな、とも思わされる。
……って、なんでこんなことを徹に話しているんだろう。
それなのに、返ってきたのは意外な返事だった。
「じゃあ、俺にもチャンスある?」
「え?」
チャンス……?
私は一瞬、意味が分からず固まった。
「こらこら、大人をからかわないの!」
私は笑い飛ばして、その場を収めようとした。
やっぱり徹も変わっていないかもしれない。
昔も私と付き合いたい、だとか結婚したい、なんて生意気なことを言っていた。
それなのに、徹は真剣な眼差しで私を見つめる。
「俺だってもう大人だよ。結婚だってできる」
「え……」
あの頃と同じ言葉なのに、その瞳は冗談を言っているようには思えなかった。
戸惑いが隠せない。
徹はフッと息を吐くと、少し顔を近付けて、ボソッと呟いた。
「まあ、いいよ。こっからゆっくり惚れさせてみせるから……」
その声があまりにも小さいから、聞き取れなかった。
「ん?何か言った?」
「ううん、なんでもないよ。さ、ご飯食べよ」
なんて、いつの間にか運ばれていたサンドイッチに手を付けた。
徹の顔は、もう高校生のような子供っぽい笑顔に戻っている。
一体、今の言葉はなんだったのだろうか……。
気になりつつも、私も運ばれてきたサンドイッチに手を伸ばした。
