聞きたい、言えない
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古森君と付き合い始めて数週間が経った。
彼の優しさに触れるほど、私の中の不安は大きくなる。
どうして、古森君は私を選んだんだろう。
どうして、私を好きになってくれたんだろう。
聞きたい。
喉まで出なかった疑問を吐き出して楽になりたい。
だけど、それを口にしたらこの関係が終わってしまうかもしれない。
だって、彼の気持ちを疑っているように聞こえるだろうから。
「どうしたの?」
物思いにふけっていた私は、その声にハッと顔を上げた。
古森君がいつの間にか私の顔を覗き込んでいた。
中庭のベンチで一緒にお昼ご飯を食べている途中で、どうやら私は自分の世界に入り込んでしまったらしい。
「難しい顔してる。考え事?」
「そ、そんなことないよ」
咄嗟に否定の言葉が飛び出す。
「大丈夫ならいいんだけど……」
「……」
返す言葉に迷った私は黙りこくってしまった。
すると、彼が眉間にシワを寄せて聞いた。
「もしかして、俺、●●ちゃんに何かしちゃった?」
その表情は、不安そうでありながらも、私の視線を捕らえる。
彼のそういう嫌なことから目を逸らさない、真っ直ぐな姿勢が好きだな、と不意に強く思った。
あんなに疑問をぶつけることを恐れていたのに、彼のツラそうな顔を見たくなくて、私は思わず聞いてしまった。
「……なんで私なんかに告白してくれたの?」
私の話を聞くと、不安そうな表情は消え、代わりに目を丸くした。
「好きだからだよ」
即座に返ってきた、あまりにもシンプルな答え。
それに私は食い下がった。
「だから、どこが好きなの?」
「うーん……」
彼は考え込んだけれど、私が不安に耐えきれなくなる前に再び口を開いた。
「理由なんかないよ。好きだと思ったから告白したんだ」
「そ、それだけ?」
意外な答えに私は困惑した。
でも、次の一言でなんとなく、腑に落ちた。
「強いて言うなら全部が好き」
「全部?」
「うん。だって、仮に“ここが好き”って挙げたら、それ以外は嫌いなの?ってならない?」
「そ、それは……」
彼の言葉は、私のネガティブな性格の裏をかいた。
確かに、具体的な好きな箇所を挙げられたら、それ以外の、例えば私が抱いているコンプレックスに対して、一生モヤモヤが残ったままだったのかもしれない。
「だから、●●ちゃんの全部が好き」
彼は私の手を優しく取って、自分の膝の上で包み込んだ。
そして、ニコッと笑った後、ふいに口を尖らせた。
「もし今後、私なんかってネガティブなことを言ったら、●●ちゃんのことを好きだって言ってる俺に失礼だから。そのときはキスするから覚悟しておいてね」
大胆なことを言いながら、耳の先まで赤く染めて照れている彼が、心から愛おしかった。
私は、彼に包まれた手を、きゅっと握り返した。
彼の優しさに触れるほど、私の中の不安は大きくなる。
どうして、古森君は私を選んだんだろう。
どうして、私を好きになってくれたんだろう。
聞きたい。
喉まで出なかった疑問を吐き出して楽になりたい。
だけど、それを口にしたらこの関係が終わってしまうかもしれない。
だって、彼の気持ちを疑っているように聞こえるだろうから。
「どうしたの?」
物思いにふけっていた私は、その声にハッと顔を上げた。
古森君がいつの間にか私の顔を覗き込んでいた。
中庭のベンチで一緒にお昼ご飯を食べている途中で、どうやら私は自分の世界に入り込んでしまったらしい。
「難しい顔してる。考え事?」
「そ、そんなことないよ」
咄嗟に否定の言葉が飛び出す。
「大丈夫ならいいんだけど……」
「……」
返す言葉に迷った私は黙りこくってしまった。
すると、彼が眉間にシワを寄せて聞いた。
「もしかして、俺、●●ちゃんに何かしちゃった?」
その表情は、不安そうでありながらも、私の視線を捕らえる。
彼のそういう嫌なことから目を逸らさない、真っ直ぐな姿勢が好きだな、と不意に強く思った。
あんなに疑問をぶつけることを恐れていたのに、彼のツラそうな顔を見たくなくて、私は思わず聞いてしまった。
「……なんで私なんかに告白してくれたの?」
私の話を聞くと、不安そうな表情は消え、代わりに目を丸くした。
「好きだからだよ」
即座に返ってきた、あまりにもシンプルな答え。
それに私は食い下がった。
「だから、どこが好きなの?」
「うーん……」
彼は考え込んだけれど、私が不安に耐えきれなくなる前に再び口を開いた。
「理由なんかないよ。好きだと思ったから告白したんだ」
「そ、それだけ?」
意外な答えに私は困惑した。
でも、次の一言でなんとなく、腑に落ちた。
「強いて言うなら全部が好き」
「全部?」
「うん。だって、仮に“ここが好き”って挙げたら、それ以外は嫌いなの?ってならない?」
「そ、それは……」
彼の言葉は、私のネガティブな性格の裏をかいた。
確かに、具体的な好きな箇所を挙げられたら、それ以外の、例えば私が抱いているコンプレックスに対して、一生モヤモヤが残ったままだったのかもしれない。
「だから、●●ちゃんの全部が好き」
彼は私の手を優しく取って、自分の膝の上で包み込んだ。
そして、ニコッと笑った後、ふいに口を尖らせた。
「もし今後、私なんかってネガティブなことを言ったら、●●ちゃんのことを好きだって言ってる俺に失礼だから。そのときはキスするから覚悟しておいてね」
大胆なことを言いながら、耳の先まで赤く染めて照れている彼が、心から愛おしかった。
私は、彼に包まれた手を、きゅっと握り返した。
