手のかかる後輩
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それから見かける度に一言二言会話をするようになった。
「あ、元也君!……と、聖臣君!」
そして、元也君の側には大抵聖臣君も一緒。
それなのに、少し会話している時間さえ待てないのか、
「先に行く」
と一言だけ伝えて聖臣君はどこかへ行ってしまう。
「私って聖臣君に嫌われているのかな?」
「気にしないで下さい。あれが佐久早のデフォルトなので」
「それならいいけど……」
なんだか、飯綱の言っていた手が焼ける後輩って……。
いやいや、ないない。
一瞬でもよぎった考えを振り払った。
自分の直感を信じないと。
元也君だって否定しなかったし。
「それで、今日はどうかしたんですか?」
「どうってほどじゃないんだけど、ちょっと聞いてよ〜!」
元也君と話すようになって分かってきたけれど、彼は私のくだらない話に律儀に付き合ってくれる良い子だった。
「うちの部の3年生が引退したから、ようやく体育館をまともに使えるようになったの!」
「それは良かったですね!」
「うん。だから、これからは練習場所が被ったときは元也君のバレーしているところも見れちゃうよ!」
部活に専念しろよ、と言うツッコミが飛んできそうではあるけれど、それはソレこれはコレ。
「あはは。それなら飯綱さんのを見てやってくださいよ。同じクラスなんですよね?」
「飯綱?別にいいかなー」
嫌ってほど教室で顔を見るし。
「サラッと酷いこと言いますね。あ、ほら噂をすれば」
元也君が指差す方にはこちらに向かいながらくしゃみを連発している飯綱の姿が。
「やっほー飯綱」
「飯綱さん、お疲れ様です」
「お、◯◯と古森じゃないか」
私と元也君が話しかけると、それに気が付いた飯綱は駆け寄ってきた。
「飯綱、さっきくしゃみしてたでしょ。風邪うつさないでよ」
「違 ぇって!きっと誰かが俺の噂をしてたんだよ」
その言葉を聞いて、元也君の方を見ると、元也君も思うことがあるのか私の方を向いた。
顔を合わせた私たちは思わず、
「ふふっ」
「ぷっ」
笑いが溢れた。
「なんだよ、2人して」
「なんでもなーい。ね、元也君」
「そうですよ、なんでもないです」
「それよりそろそろ休み時間終わるよー。ほら飯綱、行くよー」
私は飯綱の腕を引っ張った。
「元也君、またね」
「はい!」
それにしても、噂をしてくしゃみをする人って本当にいたんだ。
思い出すだけで笑えてくる。
「あ、元也君!……と、聖臣君!」
そして、元也君の側には大抵聖臣君も一緒。
それなのに、少し会話している時間さえ待てないのか、
「先に行く」
と一言だけ伝えて聖臣君はどこかへ行ってしまう。
「私って聖臣君に嫌われているのかな?」
「気にしないで下さい。あれが佐久早のデフォルトなので」
「それならいいけど……」
なんだか、飯綱の言っていた手が焼ける後輩って……。
いやいや、ないない。
一瞬でもよぎった考えを振り払った。
自分の直感を信じないと。
元也君だって否定しなかったし。
「それで、今日はどうかしたんですか?」
「どうってほどじゃないんだけど、ちょっと聞いてよ〜!」
元也君と話すようになって分かってきたけれど、彼は私のくだらない話に律儀に付き合ってくれる良い子だった。
「うちの部の3年生が引退したから、ようやく体育館をまともに使えるようになったの!」
「それは良かったですね!」
「うん。だから、これからは練習場所が被ったときは元也君のバレーしているところも見れちゃうよ!」
部活に専念しろよ、と言うツッコミが飛んできそうではあるけれど、それはソレこれはコレ。
「あはは。それなら飯綱さんのを見てやってくださいよ。同じクラスなんですよね?」
「飯綱?別にいいかなー」
嫌ってほど教室で顔を見るし。
「サラッと酷いこと言いますね。あ、ほら噂をすれば」
元也君が指差す方にはこちらに向かいながらくしゃみを連発している飯綱の姿が。
「やっほー飯綱」
「飯綱さん、お疲れ様です」
「お、◯◯と古森じゃないか」
私と元也君が話しかけると、それに気が付いた飯綱は駆け寄ってきた。
「飯綱、さっきくしゃみしてたでしょ。風邪うつさないでよ」
「
その言葉を聞いて、元也君の方を見ると、元也君も思うことがあるのか私の方を向いた。
顔を合わせた私たちは思わず、
「ふふっ」
「ぷっ」
笑いが溢れた。
「なんだよ、2人して」
「なんでもなーい。ね、元也君」
「そうですよ、なんでもないです」
「それよりそろそろ休み時間終わるよー。ほら飯綱、行くよー」
私は飯綱の腕を引っ張った。
「元也君、またね」
「はい!」
それにしても、噂をしてくしゃみをする人って本当にいたんだ。
思い出すだけで笑えてくる。
