辛くて甘い
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一日の授業が終わった。
本来なら真っ直ぐに帰れるのに、今日はそうもいかず。
アンナの方を見るとファイト、と言わんばかりの表情でウインクをしてきた。
あー嫌すぎる。
訓練場に着くと、既に爆豪君が待っていた。
「遅せーぞ!!モブ!!」
「ご、ごめん」
お昼にタバスコをかけすぎたからか、爆豪君に会うのが億劫だからか、胃がキリキリしてトロトロ歩いたせいで遅くなってしまった。
「んじゃ、さっそく始めんぞ」
ーーーー
「チマチマ指で摩擦を起こすから弱 んだよ。使えるもんはなんでも使え。腕でも脚でも摩擦起こせんだろ!」
「だって……」
空気中に浮遊する可燃性の粉塵がなければ自分で撒いている。
片手で撒いて、そのまま指パッチンで引火させるのが一番スピーディーに個性が発動させられるから。
「黙れ、言い訳禁止だ」
そんな無茶な。
仕方がなく言われた通りに粉塵を撒いてから腕や脚で摩擦を起こしたけれど、やっぱり思った通り俊敏性に欠ける。
ほら、言ったじゃない。
だけど、爆豪君は納得してくれなくて、
「ちがーう!!モブてめェわざとか?!」
「わざとじゃ……」
ご立腹なご様子。
それからは主に個性ではなくスピード強化の練習だった。
こんなことなら教えてもらわなくてもよかった。
「今日はこの辺にしてやる」
「あ、ありがとう……ゼェ……ございました……ゼェッ……」
「クソダセェな、この程度でへばんなよ」
確かに見本と称して爆豪君は私と同じかそれ以上の動きを見せてくれたのに、全く息があがっていない。
これがA組とC組の差か。
「明日もやるからな」
「えー、いつまでやるつもり」
「お前が出来るようになるまでだ」
なんでそこまで私に構うのか。
暇なのかしら。
「返事は?!」
「はい……」
「よし、じゃあ飯食いに行くぞ」
「え、いいよ別に」
疲れたからもう帰りたい。
「壊れた筋肉に栄養を吸収させるまでがセットだ」
「分かったわよ……」
もっともらしいことを言われて、夜ご飯を一緒に摂ることになった。
ーーーー
「俺の行きつけの店だ」
そう言って連れてこられた町中華屋さん。
辛い物が食べたかったし、ちょうどいいか。
爆豪君のオススメである麻婆豆腐を私も注文した。
「わー美味しそう」
「美味そうじゃねェ。美味ェんだ」
一口すくって食べる。
うん。美味しい。
だけど……。
私は卓上に置いてあった辛味パウダーをこれでもかってくらいかけた。
「お前……激辛党かよ」
「え?普通だよ」
うん。この方が美味しい。
私はあっという間に完食した。
本来なら真っ直ぐに帰れるのに、今日はそうもいかず。
アンナの方を見るとファイト、と言わんばかりの表情でウインクをしてきた。
あー嫌すぎる。
訓練場に着くと、既に爆豪君が待っていた。
「遅せーぞ!!モブ!!」
「ご、ごめん」
お昼にタバスコをかけすぎたからか、爆豪君に会うのが億劫だからか、胃がキリキリしてトロトロ歩いたせいで遅くなってしまった。
「んじゃ、さっそく始めんぞ」
ーーーー
「チマチマ指で摩擦を起こすから
「だって……」
空気中に浮遊する可燃性の粉塵がなければ自分で撒いている。
片手で撒いて、そのまま指パッチンで引火させるのが一番スピーディーに個性が発動させられるから。
「黙れ、言い訳禁止だ」
そんな無茶な。
仕方がなく言われた通りに粉塵を撒いてから腕や脚で摩擦を起こしたけれど、やっぱり思った通り俊敏性に欠ける。
ほら、言ったじゃない。
だけど、爆豪君は納得してくれなくて、
「ちがーう!!モブてめェわざとか?!」
「わざとじゃ……」
ご立腹なご様子。
それからは主に個性ではなくスピード強化の練習だった。
こんなことなら教えてもらわなくてもよかった。
「今日はこの辺にしてやる」
「あ、ありがとう……ゼェ……ございました……ゼェッ……」
「クソダセェな、この程度でへばんなよ」
確かに見本と称して爆豪君は私と同じかそれ以上の動きを見せてくれたのに、全く息があがっていない。
これがA組とC組の差か。
「明日もやるからな」
「えー、いつまでやるつもり」
「お前が出来るようになるまでだ」
なんでそこまで私に構うのか。
暇なのかしら。
「返事は?!」
「はい……」
「よし、じゃあ飯食いに行くぞ」
「え、いいよ別に」
疲れたからもう帰りたい。
「壊れた筋肉に栄養を吸収させるまでがセットだ」
「分かったわよ……」
もっともらしいことを言われて、夜ご飯を一緒に摂ることになった。
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「俺の行きつけの店だ」
そう言って連れてこられた町中華屋さん。
辛い物が食べたかったし、ちょうどいいか。
爆豪君のオススメである麻婆豆腐を私も注文した。
「わー美味しそう」
「美味そうじゃねェ。美味ェんだ」
一口すくって食べる。
うん。美味しい。
だけど……。
私は卓上に置いてあった辛味パウダーをこれでもかってくらいかけた。
「お前……激辛党かよ」
「え?普通だよ」
うん。この方が美味しい。
私はあっという間に完食した。