辛くて甘い
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「ちょっとくらい、教えてくれてもいいじゃない!減るもんじゃあるまいし!」
食堂の席に着くなり、アンナは自分のことのように怒りながらハンバーグを頬張った。
「あはは……。中学の時、私が断っちゃったのが悪いんだよ」
苦笑いで場を濁す。
心配してくれるのは嬉しいけれど、もう放っておいてほしかった。
これ以上、私を惨めな気持ちにさせないでほしい。
私は、目の前のナポリタンにこれでもかとタバスコを振りかけた。
鼻を刺す酸味と刺激が立ち上る。
「●●、最近よく辛いもの食べるよね。ブーム?」
「……そんなところかな」
そう言いながら、さらにボトルを振り、パスタを赤く染め上げる。
麺を口へ運ぶと、舌を焼くような痛みが走った。
だけど、これくらい辛く、そして痛くないと、胸の中に溜まったモヤモヤが消えてくれない気がした。
「うわ〜……見てるだけで汗出てきそう」
若干引き気味のアンナを横目に、私は黙々と麺を啜る。
その時だった。
「おい、モブ!!」
「!?」
背後から突き刺さる怒声。
驚きのあまり、パスタが変なところに入りそうになる。
むせ返るのを必死に堪え、水を一気に流し込んでから振り返ると、そこにはポケットに手を突っ込んだ爆豪君が立っていた。
「な、何?」
「……チッ、どうしても強くなりてェってんなら、教えてやらなくもねえ」
予想だにしない言葉だった。
あんなに不機嫌そうに去っていったのに。
中学の頃の私を根に持っていたはずなのに。
何か裏があるのではないのか、と疑ってしまう。
やっぱり断ろう。
そう口を開きかけた瞬間。
「是非お願いします!」
「えっ、ちょ、アンナ!?」
横から、私の制止を無視した威勢のいい返事が響いた。
「おう、じゃあ決まりな。さっそく今日の授業後に訓練場に来い」
「おっけー!任せて!」
私の意思なんてそっちのけで、トントン拍子に決まっていく。
爆豪君は用件だけを済ませると、こちらの返事も待たずに、来た方へとさっさと戻っていった。
「よかったね、●●!」
「あ、うん。ソウダネ……」
満面の笑みのアンナとは対照的に、私の顔は引きつっていた。
行きたくない。
だけど、あの爆豪君のことだ。
約束をすっぽかせば、痛い目に遭うかもしれない。
私は最後の1口の激辛のナポリタンを飲み込みながら、覚悟を決めた。
食堂の席に着くなり、アンナは自分のことのように怒りながらハンバーグを頬張った。
「あはは……。中学の時、私が断っちゃったのが悪いんだよ」
苦笑いで場を濁す。
心配してくれるのは嬉しいけれど、もう放っておいてほしかった。
これ以上、私を惨めな気持ちにさせないでほしい。
私は、目の前のナポリタンにこれでもかとタバスコを振りかけた。
鼻を刺す酸味と刺激が立ち上る。
「●●、最近よく辛いもの食べるよね。ブーム?」
「……そんなところかな」
そう言いながら、さらにボトルを振り、パスタを赤く染め上げる。
麺を口へ運ぶと、舌を焼くような痛みが走った。
だけど、これくらい辛く、そして痛くないと、胸の中に溜まったモヤモヤが消えてくれない気がした。
「うわ〜……見てるだけで汗出てきそう」
若干引き気味のアンナを横目に、私は黙々と麺を啜る。
その時だった。
「おい、モブ!!」
「!?」
背後から突き刺さる怒声。
驚きのあまり、パスタが変なところに入りそうになる。
むせ返るのを必死に堪え、水を一気に流し込んでから振り返ると、そこにはポケットに手を突っ込んだ爆豪君が立っていた。
「な、何?」
「……チッ、どうしても強くなりてェってんなら、教えてやらなくもねえ」
予想だにしない言葉だった。
あんなに不機嫌そうに去っていったのに。
中学の頃の私を根に持っていたはずなのに。
何か裏があるのではないのか、と疑ってしまう。
やっぱり断ろう。
そう口を開きかけた瞬間。
「是非お願いします!」
「えっ、ちょ、アンナ!?」
横から、私の制止を無視した威勢のいい返事が響いた。
「おう、じゃあ決まりな。さっそく今日の授業後に訓練場に来い」
「おっけー!任せて!」
私の意思なんてそっちのけで、トントン拍子に決まっていく。
爆豪君は用件だけを済ませると、こちらの返事も待たずに、来た方へとさっさと戻っていった。
「よかったね、●●!」
「あ、うん。ソウダネ……」
満面の笑みのアンナとは対照的に、私の顔は引きつっていた。
行きたくない。
だけど、あの爆豪君のことだ。
約束をすっぽかせば、痛い目に遭うかもしれない。
私は最後の1口の激辛のナポリタンを飲み込みながら、覚悟を決めた。
