辛くて甘い
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個性の連携を学ぶ授業で、私は風の個性を使うアンナとパートナーを組んでいる。
「足引っ張っちゃってごめん……」
「気にしないで!」
アンナは笑顔で返してくれたけど、申し訳なくて胃がキリキリする。
「次は完璧に●●をフォローするからね!」
「ははは、ありがとう」
私がヘマをする前提の話。
いや、間違ってはいないんだけどね。
そんな話をしながら食堂に向かうと、既に他クラスの生徒がたくさんいた。
「あ、A組だ……」
その中でも人気は目立つ存在の彼をアンナは見つけてしまった。
「あの爆豪勝己って人、●●と個性が似ているよね」
「……」
ああ、またこのやり取りか。
私の個性は『摩擦』。
指を擦り合わせるだけで火打ち石のような現象を起こさせる。
指パッチンするだけで、ロウソクやマッチに火をつけられるし、空気中に浮遊する可燃性の粉塵があれば、引火させて強力な爆発さえ起こさせる。
一方爆豪君の個性は『爆破』。
自らニトロの様な汗を出して爆破の要因を作り出せることができる。
私とは大違い。
何故こうも彼のことに詳しいのか。
それは彼こそが同じ折寺 中学校出身で私と個性が似ていると言われていた本人だから。
「そうだ、彼に爆破のコツでも教えてもらったら?」
「ご飯中だし、今じゃなくても……」
「頼んでみないと分からないじゃない。ほら、一緒に行ってあげるから!」
「あ、ちょっ!」
私はアンナによって強引に爆豪君の元へ連れて行かれた。
「ねえ、あなた」
躊躇なく爆豪君に話しかけたアンナ。
「あ゛あ?」
相変わらずの形相。
その顔が私は苦手だ。
咄嗟にアンナの後ろに隠れてしまった。
「私の友達も爆発を起こさせるの個性なんだけど、よかったらコツとか教えてくれないかな?」
ほらっと隠れていた私の腕を無理やり引っ張って爆豪君の前に引きずり出された。
「誰かと思えば、モブじゃねえか」
「ひ、久しぶり……」
「え!なになに2人共知り合いだったの?!」
このやり取りでアンナは私たちが顔見知りだと言うことに気が付いた。
それもそのはず、爆豪君と話すと劣等感で押し潰されそうになるから、話題すらあげなかったから。
「知らねェようだから教えてやるけどよ、コイツは一度俺様の善意を断っている。だから俺もコイツには教えない」
「……」
中学の時のやり取り、覚えているどころか根に持っている。
誤解を解いた方がいいのか。
だけど、このやり取りを見たら、アンナも懲りて私たちを引き合わせようとしないはず。
そう思っていたのに、
「え〜昔のことは知らないけど、お互いヒーローを目指す者。仲良くしようよ!」
ぐいぐい行くアンナに驚いた。
このまでは爆豪君が切れてあらゆる物が爆破され兼ねない。
「アンナ……もういいから行こうよ。爆豪君もいきなりごめんね」
私は爆豪君に謝ってからアンナの手を引いた。
「足引っ張っちゃってごめん……」
「気にしないで!」
アンナは笑顔で返してくれたけど、申し訳なくて胃がキリキリする。
「次は完璧に●●をフォローするからね!」
「ははは、ありがとう」
私がヘマをする前提の話。
いや、間違ってはいないんだけどね。
そんな話をしながら食堂に向かうと、既に他クラスの生徒がたくさんいた。
「あ、A組だ……」
その中でも人気は目立つ存在の彼をアンナは見つけてしまった。
「あの爆豪勝己って人、●●と個性が似ているよね」
「……」
ああ、またこのやり取りか。
私の個性は『摩擦』。
指を擦り合わせるだけで火打ち石のような現象を起こさせる。
指パッチンするだけで、ロウソクやマッチに火をつけられるし、空気中に浮遊する可燃性の粉塵があれば、引火させて強力な爆発さえ起こさせる。
一方爆豪君の個性は『爆破』。
自らニトロの様な汗を出して爆破の要因を作り出せることができる。
私とは大違い。
何故こうも彼のことに詳しいのか。
それは彼こそが同じ
「そうだ、彼に爆破のコツでも教えてもらったら?」
「ご飯中だし、今じゃなくても……」
「頼んでみないと分からないじゃない。ほら、一緒に行ってあげるから!」
「あ、ちょっ!」
私はアンナによって強引に爆豪君の元へ連れて行かれた。
「ねえ、あなた」
躊躇なく爆豪君に話しかけたアンナ。
「あ゛あ?」
相変わらずの形相。
その顔が私は苦手だ。
咄嗟にアンナの後ろに隠れてしまった。
「私の友達も爆発を起こさせるの個性なんだけど、よかったらコツとか教えてくれないかな?」
ほらっと隠れていた私の腕を無理やり引っ張って爆豪君の前に引きずり出された。
「誰かと思えば、モブじゃねえか」
「ひ、久しぶり……」
「え!なになに2人共知り合いだったの?!」
このやり取りでアンナは私たちが顔見知りだと言うことに気が付いた。
それもそのはず、爆豪君と話すと劣等感で押し潰されそうになるから、話題すらあげなかったから。
「知らねェようだから教えてやるけどよ、コイツは一度俺様の善意を断っている。だから俺もコイツには教えない」
「……」
中学の時のやり取り、覚えているどころか根に持っている。
誤解を解いた方がいいのか。
だけど、このやり取りを見たら、アンナも懲りて私たちを引き合わせようとしないはず。
そう思っていたのに、
「え〜昔のことは知らないけど、お互いヒーローを目指す者。仲良くしようよ!」
ぐいぐい行くアンナに驚いた。
このまでは爆豪君が切れてあらゆる物が爆破され兼ねない。
「アンナ……もういいから行こうよ。爆豪君もいきなりごめんね」
私は爆豪君に謝ってからアンナの手を引いた。