4年越しの片思い
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今日も無事に一日が終わった。
タイムカードを切り、着替えを済ませ更衣室を後にする。
お店の外に出ると、自転車にもたれ掛かりスマホを弄っている太一君がいた。
「太一君……」
「お疲れっす」
私に気が付くとすぐさまスマホをポケットにしまい、駆け寄ってきた。
「お疲れ様……本当に一緒に帰るの?」
「だから待ってたんじゃないですかー。ほら、行きますよ」
太一君はお構いなしに自転車を引いて私の家の方へと歩き出した。
「はぁー」
帰るくらいならいいか。
私はため息を吐いてから、太一君の後を追いかけた。
ーーーー
「今日のあのカップル見ました?映えだかなんかのためにあんなに注文して、結局食べきれず店長に出禁食らってましたよ」
「あーいたね」
「貧乏学生の俺からすれば、店長グッジョブ〜ってね」
陽気に今日のことを話し始めた太一君。
この調子なら告白の件も……。
「で、●●さん。告白の返事は?」
忘れているわけもなく、早速返事の催促をされた。
「考えたけど、やっぱり気の迷いじゃ……」
だって、どう考えても好かれる理由がない。
「初めてのバイト先で●●さんに会ったときからなんで、4年です。4年も好きなのは気の迷いですか?」
そんな前から好いてくれていたなんて。
「それは分かったけど……」
「俺、今年は就活で忙しくなる予定なので、タイミング的には今かな、と」
太一君は若くて、優しくて、これからもっと良い出会いがあると思う。
私みたいな擦れた女と一緒にいるべきじゃない……。
アラサーには眩しすぎるって……。
「ほら、太一君ってバイトでの私しか知らないでしょ?プライベートの私を知ったら幻滅するかもよ?」
「それなら、プライベートの●●さんのことも教えてくださいよ」
「え……」
そう言うつもりで言ったわけじゃないのに。
「取り敢えず、初めは連絡先の交換から」
ほらっとスマホを出され、流されるままに連絡先を交換してしまった。
「たくさん連絡しますね!」
「くだらない事なら返事しないからね」
そう突き放したのに、嬉しそうにする太一君を見ると心が痛んだ。
こんなおばさんと連絡取ったって何も面白くないのに。
タイムカードを切り、着替えを済ませ更衣室を後にする。
お店の外に出ると、自転車にもたれ掛かりスマホを弄っている太一君がいた。
「太一君……」
「お疲れっす」
私に気が付くとすぐさまスマホをポケットにしまい、駆け寄ってきた。
「お疲れ様……本当に一緒に帰るの?」
「だから待ってたんじゃないですかー。ほら、行きますよ」
太一君はお構いなしに自転車を引いて私の家の方へと歩き出した。
「はぁー」
帰るくらいならいいか。
私はため息を吐いてから、太一君の後を追いかけた。
ーーーー
「今日のあのカップル見ました?映えだかなんかのためにあんなに注文して、結局食べきれず店長に出禁食らってましたよ」
「あーいたね」
「貧乏学生の俺からすれば、店長グッジョブ〜ってね」
陽気に今日のことを話し始めた太一君。
この調子なら告白の件も……。
「で、●●さん。告白の返事は?」
忘れているわけもなく、早速返事の催促をされた。
「考えたけど、やっぱり気の迷いじゃ……」
だって、どう考えても好かれる理由がない。
「初めてのバイト先で●●さんに会ったときからなんで、4年です。4年も好きなのは気の迷いですか?」
そんな前から好いてくれていたなんて。
「それは分かったけど……」
「俺、今年は就活で忙しくなる予定なので、タイミング的には今かな、と」
太一君は若くて、優しくて、これからもっと良い出会いがあると思う。
私みたいな擦れた女と一緒にいるべきじゃない……。
アラサーには眩しすぎるって……。
「ほら、太一君ってバイトでの私しか知らないでしょ?プライベートの私を知ったら幻滅するかもよ?」
「それなら、プライベートの●●さんのことも教えてくださいよ」
「え……」
そう言うつもりで言ったわけじゃないのに。
「取り敢えず、初めは連絡先の交換から」
ほらっとスマホを出され、流されるままに連絡先を交換してしまった。
「たくさん連絡しますね!」
「くだらない事なら返事しないからね」
そう突き放したのに、嬉しそうにする太一君を見ると心が痛んだ。
こんなおばさんと連絡取ったって何も面白くないのに。