4年越しの片思い
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いつの間にか上がる時間になっていた。
ミスはしていないはずだけど、ずっとぼーっとしていた気がする。
久しぶりに一人で歩く家路。
「もう、会う理由ないもんなあー」
誰に言うでもなく、ポツリと呟いた。
私から連絡してみる?
だけど何て?
就活は順調、とか?
いや、お節介かよ。
結局メッセージを送れないまま家に着いてしまった。
「はぁー」
相変わらずデカいため息。
お別れの言葉すら言えなかった。
帰宅してからも何もする気が起きず、しばらく玄関でぼーっも佇んでいた。
すると、
ピンポーン
インターホンが鳴らされた。
こんな時間に誰?
心臓がドキドキと鼓動する。
「は、はい……」
ゆっくりとドアを開けると、そこには太一君がいた。
手には一輪のバラを持って。
「た、いち……くん……」
「●●さん、約束通り会いに来ました」
そう言うと太一君は玄関先にも関わらずひざまずき、左手は胸元に、右手はバラを差し出した。
その姿はさながら王子様の様だった。
「4年間ずっとアナタだけを見てきました。俺の気持ちに応えてくれるなら、このバラを受け取ってください」
太一君よりも年上で、お金も持っていなくて、飛び切り美人でもない、化粧だってバイト終わりでよれているのに。
そんな私を見ても誠実に何度も告白してくれる太一君。
私、素直になっても良い?
「こちらこそ、よろしくお願いします」
目に涙を浮かべながら、私はバラを受取った。
「太一君、私を好きになってくれて……諦めないでくれてありがとう」
「4年も見てきたんです。●●さんがどうしたら好きになってくれるのかなんて分かりますよ」
「私、そんなに分かりやすいかな?」
「俺だから、ですかね?」
「ふふふ」
本当に太一君は若くて、優しくて……、私には眩しすぎる存在だ。
ーーFinーー
ミスはしていないはずだけど、ずっとぼーっとしていた気がする。
久しぶりに一人で歩く家路。
「もう、会う理由ないもんなあー」
誰に言うでもなく、ポツリと呟いた。
私から連絡してみる?
だけど何て?
就活は順調、とか?
いや、お節介かよ。
結局メッセージを送れないまま家に着いてしまった。
「はぁー」
相変わらずデカいため息。
お別れの言葉すら言えなかった。
帰宅してからも何もする気が起きず、しばらく玄関でぼーっも佇んでいた。
すると、
ピンポーン
インターホンが鳴らされた。
こんな時間に誰?
心臓がドキドキと鼓動する。
「は、はい……」
ゆっくりとドアを開けると、そこには太一君がいた。
手には一輪のバラを持って。
「た、いち……くん……」
「●●さん、約束通り会いに来ました」
そう言うと太一君は玄関先にも関わらずひざまずき、左手は胸元に、右手はバラを差し出した。
その姿はさながら王子様の様だった。
「4年間ずっとアナタだけを見てきました。俺の気持ちに応えてくれるなら、このバラを受け取ってください」
太一君よりも年上で、お金も持っていなくて、飛び切り美人でもない、化粧だってバイト終わりでよれているのに。
そんな私を見ても誠実に何度も告白してくれる太一君。
私、素直になっても良い?
「こちらこそ、よろしくお願いします」
目に涙を浮かべながら、私はバラを受取った。
「太一君、私を好きになってくれて……諦めないでくれてありがとう」
「4年も見てきたんです。●●さんがどうしたら好きになってくれるのかなんて分かりますよ」
「私、そんなに分かりやすいかな?」
「俺だから、ですかね?」
「ふふふ」
本当に太一君は若くて、優しくて……、私には眩しすぎる存在だ。
ーーFinーー