4年越しの片思い
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それからと言うものの、太一君はちょっとした連絡をしてくれたり、シフトが重なった日の帰りは送ってくれるようになった。
「明日も朝早いでしょ。送らなくてもいいのに」
「俺がそうしたいの」
「でも、無理はしないでね」
「体調崩したら看病してくださいよ〜」
「何バカなこと言ってるの」
小突いたり、冗談を言ったり。
こんな下らない時間がとても好き。
だけどずっと続くはずもなく、
「あ、もう着いちゃった」
「それじゃあ、おやすみなさい」
「うん。おやすみ」
そんな時間が楽しければ楽しいほど別れが寂しくなる。
それを察してか、送ってくれた後は必ず画像付きのメッセージをくれる。
いつしかそれを待ち遠しく思っている私がいた。
お風呂から出て着替えを済ませると、ほら太一君からのメッセージを受信したことをスマホが知らせてくれる。
今日は満月を背景に定番になりつつある太一君のピースの手が写った画像と、明日も送ります、の文字。
「綺麗……」
夏目漱石の月が綺麗ですね、とか。
そんな訳ないか。
でも、確か太一君って高校は頭の良い白鳥沢だって言っていた。
ひょっとして……。
私のスマホの画像フォルダーはよく分からない画像と太一君のピースサインで埋まってきた。
「は〜〜〜〜好きっ!!」
言葉と共に項垂れる。
本当に困る。好きが加速する。
最近ではバイト中に聞こえてくる太一君の、
“ハイヨロコンデー!!”
の掛け声ですらも愛おしく感じるし。
だけど、何も無い私は太一君を好きになる資格なんてない。
私がもっと若ければ、もっとちゃんとした社会人なら。
こんなに悩まなかったのかな。
「明日も朝早いでしょ。送らなくてもいいのに」
「俺がそうしたいの」
「でも、無理はしないでね」
「体調崩したら看病してくださいよ〜」
「何バカなこと言ってるの」
小突いたり、冗談を言ったり。
こんな下らない時間がとても好き。
だけどずっと続くはずもなく、
「あ、もう着いちゃった」
「それじゃあ、おやすみなさい」
「うん。おやすみ」
そんな時間が楽しければ楽しいほど別れが寂しくなる。
それを察してか、送ってくれた後は必ず画像付きのメッセージをくれる。
いつしかそれを待ち遠しく思っている私がいた。
お風呂から出て着替えを済ませると、ほら太一君からのメッセージを受信したことをスマホが知らせてくれる。
今日は満月を背景に定番になりつつある太一君のピースの手が写った画像と、明日も送ります、の文字。
「綺麗……」
夏目漱石の月が綺麗ですね、とか。
そんな訳ないか。
でも、確か太一君って高校は頭の良い白鳥沢だって言っていた。
ひょっとして……。
私のスマホの画像フォルダーはよく分からない画像と太一君のピースサインで埋まってきた。
「は〜〜〜〜好きっ!!」
言葉と共に項垂れる。
本当に困る。好きが加速する。
最近ではバイト中に聞こえてくる太一君の、
“ハイヨロコンデー!!”
の掛け声ですらも愛おしく感じるし。
だけど、何も無い私は太一君を好きになる資格なんてない。
私がもっと若ければ、もっとちゃんとした社会人なら。
こんなに悩まなかったのかな。