主役を喰らうヒロイン
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
射的ができるところを探して歩き回っていると、
「なんか、あの辺り騒がしくない?」
数十メートル先程に悲鳴のような叫び声が。
お化け屋敷か催し物とかやっているのだろうか。
「行ってみるか」
「うん」
心なしか目的に近づくにつれ客がこちらへ逆走してくる。
そんなに怖い催し物なのかな?
しかし、それは催し物なんて愉快なものではなく、脳ミソが剥き出しのグロテスクな怪物が暴れ回っていた。
「なに、コレ……」
倒れている人々。地面に広がる赤い液体。
寧人の方を見ると、
「脳無……」
見覚えがあるのか、あのヴィランのことをそう言った。
唖然として動けないでいると、
「た、助けて!」
よく見ると、大型脳無の両手には人間が握られていた。
あのいじめっ子2人組。
「ね、寧人!お前ヒーローだよな!」
「俺たちを助けろ!」
散々寧人を馬鹿にしておいて、目があった途端に助けを乞うなんて。
しかし、私の醜い気持に反して寧人は、
「助けないと」
「なんで?」
何でそんな事ができるの?
寧人を馬鹿にしたやつらだよ?
「僕がヒーロー志望だから、かな」
「寧人……」
心強くて不敵で勢いがあって頼もしくて優しくて賢くて泥臭い等身大の人間。
捻くれているけど折れない。
本当に格好良いんだから。
そんなアナタが私は好きだよ。
「寧人、私の個性を使って」
「だけど、5分しかもたないから。●●を危険にさらしたくない」
「私がアナタのバディになる。ヒーローが一般人に助けられたっていいじゃない」
私は寧人に手を差し伸べながら言った。
どんな個性でも主役になれる。
私も主役にさせてよ。寧人の個性で。
使いこなして見せてよ。私の可能性を。
「●●……ったく……」
「ふふ」
「僕に付いてこいよ!」
しっかりと手を握り、私たちは脳無に立ち向かった。
「ハーッハハハハッ!!フィーークサァァ!!」
イケメンなくせに、あんな顔芸するギャップ。
最高だよ、寧人!
いや、ファントムシーフ!
「なんか、あの辺り騒がしくない?」
数十メートル先程に悲鳴のような叫び声が。
お化け屋敷か催し物とかやっているのだろうか。
「行ってみるか」
「うん」
心なしか目的に近づくにつれ客がこちらへ逆走してくる。
そんなに怖い催し物なのかな?
しかし、それは催し物なんて愉快なものではなく、脳ミソが剥き出しのグロテスクな怪物が暴れ回っていた。
「なに、コレ……」
倒れている人々。地面に広がる赤い液体。
寧人の方を見ると、
「脳無……」
見覚えがあるのか、あのヴィランのことをそう言った。
唖然として動けないでいると、
「た、助けて!」
よく見ると、大型脳無の両手には人間が握られていた。
あのいじめっ子2人組。
「ね、寧人!お前ヒーローだよな!」
「俺たちを助けろ!」
散々寧人を馬鹿にしておいて、目があった途端に助けを乞うなんて。
しかし、私の醜い気持に反して寧人は、
「助けないと」
「なんで?」
何でそんな事ができるの?
寧人を馬鹿にしたやつらだよ?
「僕がヒーロー志望だから、かな」
「寧人……」
心強くて不敵で勢いがあって頼もしくて優しくて賢くて泥臭い等身大の人間。
捻くれているけど折れない。
本当に格好良いんだから。
そんなアナタが私は好きだよ。
「寧人、私の個性を使って」
「だけど、5分しかもたないから。●●を危険にさらしたくない」
「私がアナタのバディになる。ヒーローが一般人に助けられたっていいじゃない」
私は寧人に手を差し伸べながら言った。
どんな個性でも主役になれる。
私も主役にさせてよ。寧人の個性で。
使いこなして見せてよ。私の可能性を。
「●●……ったく……」
「ふふ」
「僕に付いてこいよ!」
しっかりと手を握り、私たちは脳無に立ち向かった。
「ハーッハハハハッ!!フィーークサァァ!!」
イケメンなくせに、あんな顔芸するギャップ。
最高だよ、寧人!
いや、ファントムシーフ!