結局どんなアナタも好き
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列に並ぶと係の人から足に結ぶ用のリボンを手渡された。
「やっくん、リボン結ぶから足出して」
「おう、よろしく!」
出された足は私と比べて大きかった。
背はさほど変わらないのに、そう言うところはやっぱり男の子なんだな、と染み染み思いながら結んでいると、
「おやおやおや〜。まさか夜久と同じレーンとか。余裕で勝っちゃうな〜」
煽るように話しかけてきたのは2組の黒尾君だった。
その挑発にやっくんはすぐさま乗った。
「舐めんなよ。こっちは息ぴったりなんだからな!」
なあ、そうだろ?とやっくんは私にも話を振ってきた。
「っ…………う、うん」
急に振り向いてくるんだもん、驚いて返事に詰まる。
やっくんの顔が近いよ……。
「はっ、ぴったりなのは息じゃなくて身長なのでは?」
「そっちは凸凹コンビだな!」
「俺の身長が高いもんで、すみませんね〜」
いつまでこの言い合いが続くのだろうか。
黒尾君のペアの子も困り顔をしている。
そんなとき、
「そこ!いつまでも喋ってないで位置につきなさい!」
先生に注意をされてしまったけれど、ようやくこれで言い合いが収まる。
だけど、やっくんと黒尾君はまだ言い足りないのか、少しだけ不服そうな表情をしていた。
「位置について、よーい…………」
パアアァァンッ
雷管ピストルが発砲音を響かせた。
「いっちに、いっちに」
掛け声を合わせ、一斉に走り出す。
予行練習だから本気で走らないと思っていたのに、みんな全力で走っている。
それならば私だって負けていられない。
そんな焦りからか、足がもつれた。
……あ……これ……ヤバいやつだ。
ドサッと音を立てて、肩を組んでいたやっくん諸共倒れ込んだ。
「っ……痛っ!●●ちゃん大丈夫?」
「ごめんね、私のせいで!本当にごめん!」
「反省は後!立てるか?」
「うん」
急いで立ち上がって走り出したけれど、結局転んだ遅れを取り戻すことはできず、二人三脚の予行練習はビリに終わった。
息ぴったりって言ってくれたのに。
やっくん怒っているかな。
全ての予行練習が終わってから、私は恐る恐るやっくんに話しかけた。
「やっくん……」
「……」
無言で私の目を見るやっくん。
「二人三脚のとき、焦っちゃって……。本当にごめんなさい!」
深々と頭を下げた。
すると、下げた視線の先にやっくんの血だらけになった膝小僧が視界に入った。
私を庇って下敷きになったせいだ。
それなのに、
「原因が分かっているなら俺はこれ以上何も言わないよ」
責めもせずに笑顔を見せた。
心が広すぎる。
それと同時に自分が情けなくなって涙が出てきそうになった。
「うっ……っ」
「うおわっ!ちょっ、泣くなよ!今日は練習なんだし、本番見返してやろうぜ、なっ?」
私は返事の代わりに頭を縦に振った。
その日から時間があるときはやっくんと二人三脚の練習をした。
「やっくん、リボン結ぶから足出して」
「おう、よろしく!」
出された足は私と比べて大きかった。
背はさほど変わらないのに、そう言うところはやっぱり男の子なんだな、と染み染み思いながら結んでいると、
「おやおやおや〜。まさか夜久と同じレーンとか。余裕で勝っちゃうな〜」
煽るように話しかけてきたのは2組の黒尾君だった。
その挑発にやっくんはすぐさま乗った。
「舐めんなよ。こっちは息ぴったりなんだからな!」
なあ、そうだろ?とやっくんは私にも話を振ってきた。
「っ…………う、うん」
急に振り向いてくるんだもん、驚いて返事に詰まる。
やっくんの顔が近いよ……。
「はっ、ぴったりなのは息じゃなくて身長なのでは?」
「そっちは凸凹コンビだな!」
「俺の身長が高いもんで、すみませんね〜」
いつまでこの言い合いが続くのだろうか。
黒尾君のペアの子も困り顔をしている。
そんなとき、
「そこ!いつまでも喋ってないで位置につきなさい!」
先生に注意をされてしまったけれど、ようやくこれで言い合いが収まる。
だけど、やっくんと黒尾君はまだ言い足りないのか、少しだけ不服そうな表情をしていた。
「位置について、よーい…………」
パアアァァンッ
雷管ピストルが発砲音を響かせた。
「いっちに、いっちに」
掛け声を合わせ、一斉に走り出す。
予行練習だから本気で走らないと思っていたのに、みんな全力で走っている。
それならば私だって負けていられない。
そんな焦りからか、足がもつれた。
……あ……これ……ヤバいやつだ。
ドサッと音を立てて、肩を組んでいたやっくん諸共倒れ込んだ。
「っ……痛っ!●●ちゃん大丈夫?」
「ごめんね、私のせいで!本当にごめん!」
「反省は後!立てるか?」
「うん」
急いで立ち上がって走り出したけれど、結局転んだ遅れを取り戻すことはできず、二人三脚の予行練習はビリに終わった。
息ぴったりって言ってくれたのに。
やっくん怒っているかな。
全ての予行練習が終わってから、私は恐る恐るやっくんに話しかけた。
「やっくん……」
「……」
無言で私の目を見るやっくん。
「二人三脚のとき、焦っちゃって……。本当にごめんなさい!」
深々と頭を下げた。
すると、下げた視線の先にやっくんの血だらけになった膝小僧が視界に入った。
私を庇って下敷きになったせいだ。
それなのに、
「原因が分かっているなら俺はこれ以上何も言わないよ」
責めもせずに笑顔を見せた。
心が広すぎる。
それと同時に自分が情けなくなって涙が出てきそうになった。
「うっ……っ」
「うおわっ!ちょっ、泣くなよ!今日は練習なんだし、本番見返してやろうぜ、なっ?」
私は返事の代わりに頭を縦に振った。
その日から時間があるときはやっくんと二人三脚の練習をした。
