告白する相手を間違えました
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なんだかんだ毎週月曜日に一緒に帰ることが習慣化してきた。
だけど今日は日直のため、少しだけ遅くなる旨を連絡すると、
“分かった、校門の前で待っているね”
と、先に帰ると言う選択肢がないのか、当たり前のように待っていてくれる矢巾君。
それならば急いで日直の仕事を終わらせないと。
黒板消しオッケー、窓の戸締まりオッケー、電気の消灯オッケー。
最後に書き終わった日誌と集めた提出物のノートを職員室へと運ぶ。
本当なら提出してからそのまま帰りたかったけれど、ノートが重すぎて鞄は泣く泣く教室へ置いていくことにした。
「はい、ご苦労さん」
「失礼しました」
よし、全て終わった。
急いで教室へ鞄を取りに戻り、私は矢巾君が待っている校門へと向かった。
…………あ、いたいた。
誰かと喋っているみたい。
髪の長い……また佐倉君かな、と思いきや女子の制服を着ていた。
矢巾君はまだ私に気が付いていない。
話しかけるタイミングが分からず、しばらく様子を伺う。
「もうすぐ────が発売するの知ってる?────が───のやつ」
「もちろん、予約済み。───だよね」
「さすが矢巾君だね。やっぱり───の話をするのは矢巾君に限るよ」
知らない単語。
私の分からない話で盛り上がっている。
まただ。また心がザワザワする。
「…………」
「あっ!●●ちゃん、日直お疲れ様」
私に気が付いてくれた矢巾君は、先程まで話していた女子生徒にまた話そうな、と一言言って私の元へ駆け寄ってきた。
「帰ろうか」
「いいの?今の子ともっと話したかったんじゃないの?」
「え?」
「ごめん、なんでもない」
「そっか」
こんなの完全に八つ当たりだ。
なんで、こんなことを。
あの子が矢巾君の過去を知っているから?
私の分からない話で盛り上がっていたから?
矢巾君を好きかもしれないから?
やっぱり話が合う人の方がいいのかな。
私なんてたまたま手違いで付き合っただけだし。
私が俯いていたからか、家に帰るまで終始無言だった。
「それじゃあ、また明日学校でね」
「うん」
家に入り、一人になってから急に涙が込み上がって来た。
「ひっく……っ……」
なんで出てくるの、止まってよ。
袖で拭っても、涙は止まらない。
ようやく止まった頃には、目元が真っ赤に。
今日は親の帰りが遅くて良かった。
こんな顔を見られたら絶対に何か言われる。
帰って来る前に、夜ご飯とお風呂を済ませて、早くベッドに入ろう。
だけど今日は日直のため、少しだけ遅くなる旨を連絡すると、
“分かった、校門の前で待っているね”
と、先に帰ると言う選択肢がないのか、当たり前のように待っていてくれる矢巾君。
それならば急いで日直の仕事を終わらせないと。
黒板消しオッケー、窓の戸締まりオッケー、電気の消灯オッケー。
最後に書き終わった日誌と集めた提出物のノートを職員室へと運ぶ。
本当なら提出してからそのまま帰りたかったけれど、ノートが重すぎて鞄は泣く泣く教室へ置いていくことにした。
「はい、ご苦労さん」
「失礼しました」
よし、全て終わった。
急いで教室へ鞄を取りに戻り、私は矢巾君が待っている校門へと向かった。
…………あ、いたいた。
誰かと喋っているみたい。
髪の長い……また佐倉君かな、と思いきや女子の制服を着ていた。
矢巾君はまだ私に気が付いていない。
話しかけるタイミングが分からず、しばらく様子を伺う。
「もうすぐ────が発売するの知ってる?────が───のやつ」
「もちろん、予約済み。───だよね」
「さすが矢巾君だね。やっぱり───の話をするのは矢巾君に限るよ」
知らない単語。
私の分からない話で盛り上がっている。
まただ。また心がザワザワする。
「…………」
「あっ!●●ちゃん、日直お疲れ様」
私に気が付いてくれた矢巾君は、先程まで話していた女子生徒にまた話そうな、と一言言って私の元へ駆け寄ってきた。
「帰ろうか」
「いいの?今の子ともっと話したかったんじゃないの?」
「え?」
「ごめん、なんでもない」
「そっか」
こんなの完全に八つ当たりだ。
なんで、こんなことを。
あの子が矢巾君の過去を知っているから?
私の分からない話で盛り上がっていたから?
矢巾君を好きかもしれないから?
やっぱり話が合う人の方がいいのかな。
私なんてたまたま手違いで付き合っただけだし。
私が俯いていたからか、家に帰るまで終始無言だった。
「それじゃあ、また明日学校でね」
「うん」
家に入り、一人になってから急に涙が込み上がって来た。
「ひっく……っ……」
なんで出てくるの、止まってよ。
袖で拭っても、涙は止まらない。
ようやく止まった頃には、目元が真っ赤に。
今日は親の帰りが遅くて良かった。
こんな顔を見られたら絶対に何か言われる。
帰って来る前に、夜ご飯とお風呂を済ませて、早くベッドに入ろう。