キミは何も悪くない
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ーーおまけ②(白布side)ーー
買い出しを終え、体育館の扉を開けた瞬間、俺はすぐに状況を理解した。
補習に引っかかったはずの太一は、のんびりストレッチをしていた。
どう見ても、一刻を争う英語の補習から解放された人間の顔ではない。
「おい、太一……」
俺の低い声に、太一はゆっくりと顔を上げた。
「あ、賢二郎、おかえり〜。買い出しお疲れさん」
そののんきな挨拶を聞いて、先ほどまで●●といた優しい気持ちは消え失せ、苛立ちが一気に喉元までせり上がってきた。
「お前、わざとやったな?」
俺は苛立ちを隠さずに問いただす。
「ん〜なんのことかな〜」
太一は相変わらずヘラヘラした笑みを浮かべ、俺の追求をかわそうとする。
本当に腹立たしいヤツだ。
「とぼけんな!補習なんて嘘だろうが。それに、なんで●●を巻き込んだ」
「でも、そのおかげで復縁できただろ?」
太一の表情から、一瞬にして能天気な仮面が剥がれ落ちた。
黒い瞳が俺をまっすぐに捉える。
その目には、いつもの軽薄さはなく、真剣そのもの。
俺はグッと口をつぐんだ。
「お前らが別れてから半年間、本当に見てられなかったんだよ」
太一は起き上がり、俺の側へやってきては肩に手を乗せた。
「お互い好き合っているのに、避け合うし」
「うるさい。俺と●●の問題だ」
「俺らにも関係があるから動いたんだろ」
太一は大きなため息を吐いた。
「自覚してないなら教えてやるけど、部活に全く身が入ってねぇぞ。初めこそ牛島さんたちの引退で不調なのかと監督やコーチも大目に見てたけど……。お前、なんて言われてるか知ってるか?」
「な、何だよ……」
「腑抜け、だとよ」
「……」
図星を突かれて、俺は何も言い返せなかった。
太一の言葉が、鋭いナイフのように俺の胸を突き刺す。
俺は●●だけでなく、チームメイトをも振り回していただなんて。
「太一……悪かった」
「お礼は焼肉でいいぜ?」
「……分かった」
「え、冗談だったんだけど……」
「なら、いいんだな?」
「行かせて頂きます!」
正直、太一に奢るのは癪だが、今回はそれだけアイツに助けられた。
だから、これくらいはしてやってもいいと思った。
数日後、鷲匠監督に呼ばれて「腑抜けじゃなくなったな」と言われた。
太一の言っていたことは本当だったんだ。
少しはアイツのことを信用してもいいと思えた。
だけど、優しくしすぎると調子に乗るから、ほどほどに。
買い出しを終え、体育館の扉を開けた瞬間、俺はすぐに状況を理解した。
補習に引っかかったはずの太一は、のんびりストレッチをしていた。
どう見ても、一刻を争う英語の補習から解放された人間の顔ではない。
「おい、太一……」
俺の低い声に、太一はゆっくりと顔を上げた。
「あ、賢二郎、おかえり〜。買い出しお疲れさん」
そののんきな挨拶を聞いて、先ほどまで●●といた優しい気持ちは消え失せ、苛立ちが一気に喉元までせり上がってきた。
「お前、わざとやったな?」
俺は苛立ちを隠さずに問いただす。
「ん〜なんのことかな〜」
太一は相変わらずヘラヘラした笑みを浮かべ、俺の追求をかわそうとする。
本当に腹立たしいヤツだ。
「とぼけんな!補習なんて嘘だろうが。それに、なんで●●を巻き込んだ」
「でも、そのおかげで復縁できただろ?」
太一の表情から、一瞬にして能天気な仮面が剥がれ落ちた。
黒い瞳が俺をまっすぐに捉える。
その目には、いつもの軽薄さはなく、真剣そのもの。
俺はグッと口をつぐんだ。
「お前らが別れてから半年間、本当に見てられなかったんだよ」
太一は起き上がり、俺の側へやってきては肩に手を乗せた。
「お互い好き合っているのに、避け合うし」
「うるさい。俺と●●の問題だ」
「俺らにも関係があるから動いたんだろ」
太一は大きなため息を吐いた。
「自覚してないなら教えてやるけど、部活に全く身が入ってねぇぞ。初めこそ牛島さんたちの引退で不調なのかと監督やコーチも大目に見てたけど……。お前、なんて言われてるか知ってるか?」
「な、何だよ……」
「腑抜け、だとよ」
「……」
図星を突かれて、俺は何も言い返せなかった。
太一の言葉が、鋭いナイフのように俺の胸を突き刺す。
俺は●●だけでなく、チームメイトをも振り回していただなんて。
「太一……悪かった」
「お礼は焼肉でいいぜ?」
「……分かった」
「え、冗談だったんだけど……」
「なら、いいんだな?」
「行かせて頂きます!」
正直、太一に奢るのは癪だが、今回はそれだけアイツに助けられた。
だから、これくらいはしてやってもいいと思った。
数日後、鷲匠監督に呼ばれて「腑抜けじゃなくなったな」と言われた。
太一の言っていたことは本当だったんだ。
少しはアイツのことを信用してもいいと思えた。
だけど、優しくしすぎると調子に乗るから、ほどほどに。
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