変わるモノ、変わらないモノ
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ショッピングモールを出るころには、西日が長い影を落としていた。
モールのガラスに反射した夕焼けのオレンジ色が眩しい。
「●●、なんか元気ない?」
ふいに鋭児郎が足を止め、少し心配そうに私の顔を覗き込んでくる。
夕焼けに照らされた彼の赤い髪が、周囲のどんな人よりも鮮やかに見えた。
「え、そんなことないよ。……それか、ちょっと疲れただけかも」
「そっか、今日はたくさん歩いたもんな!」
本当は、変わってしまったアナタの横を歩いていて、気を張っていた。
前の鋭児郎ならきっと似合った服なのに、とか、道行く人たちが彼の赤い髪に向ける好奇の視線のこととか。
こんなふうに気疲れしたことなんて、今までなかったのに。
鋭児郎のことは、ちゃんと好きなのに……。
そんなモヤモヤした気持ちを隠すように、私はふと口にした。
「手、繋いで帰らない?」
鋭児郎は驚いたように目を丸くして、それからすぐに笑顔を浮かべた。
「お、おう!もちろん!」
私たちはぎこちなく手を握り合う。
彼の手は昔と同じで、大きくて温かかった。
そのぬくもりに少しだけ安心しながら、またゆっくりと歩き出す。
……。
…………。
手を繋いだまま駅に向かって歩く途中、鋭児郎がふいに立ち止まった。
「そうだ、●●」
「ん?」
小さく返事をすると、彼は急に照れたように鼻を掻いた。
「来週……雄英で体育祭があるんだ。それに●●に来てほしくてさ」
私の目をしっかり見つめてそう言う彼は、まっすぐな顔だった。
「●●が見ていてくれたら、頑張れる気がするし……」
もちろんいなくても頑張るけど、そう付け加えてちょっとだけ笑った。
胸の奥が熱くなった。
「……うん。応援、絶対行くよ」
そう約束すると、鋭児郎の顔がパッと明るくなる。
「マジか!やったー!」
そう言って、小さくガッツポーズまで見せる彼が少年みたいに可愛くて、気付けば私も自然と笑顔になっていた。
新しい環境で頑張る鋭児郎を、ちゃんと見届けよう。
堂々と彼の隣に立てるように、自信を持って好きだと言えるように。
そんな思いを込めて、私は繋いだ手をぎゅっと強く握りしめた。
モールのガラスに反射した夕焼けのオレンジ色が眩しい。
「●●、なんか元気ない?」
ふいに鋭児郎が足を止め、少し心配そうに私の顔を覗き込んでくる。
夕焼けに照らされた彼の赤い髪が、周囲のどんな人よりも鮮やかに見えた。
「え、そんなことないよ。……それか、ちょっと疲れただけかも」
「そっか、今日はたくさん歩いたもんな!」
本当は、変わってしまったアナタの横を歩いていて、気を張っていた。
前の鋭児郎ならきっと似合った服なのに、とか、道行く人たちが彼の赤い髪に向ける好奇の視線のこととか。
こんなふうに気疲れしたことなんて、今までなかったのに。
鋭児郎のことは、ちゃんと好きなのに……。
そんなモヤモヤした気持ちを隠すように、私はふと口にした。
「手、繋いで帰らない?」
鋭児郎は驚いたように目を丸くして、それからすぐに笑顔を浮かべた。
「お、おう!もちろん!」
私たちはぎこちなく手を握り合う。
彼の手は昔と同じで、大きくて温かかった。
そのぬくもりに少しだけ安心しながら、またゆっくりと歩き出す。
……。
…………。
手を繋いだまま駅に向かって歩く途中、鋭児郎がふいに立ち止まった。
「そうだ、●●」
「ん?」
小さく返事をすると、彼は急に照れたように鼻を掻いた。
「来週……雄英で体育祭があるんだ。それに●●に来てほしくてさ」
私の目をしっかり見つめてそう言う彼は、まっすぐな顔だった。
「●●が見ていてくれたら、頑張れる気がするし……」
もちろんいなくても頑張るけど、そう付け加えてちょっとだけ笑った。
胸の奥が熱くなった。
「……うん。応援、絶対行くよ」
そう約束すると、鋭児郎の顔がパッと明るくなる。
「マジか!やったー!」
そう言って、小さくガッツポーズまで見せる彼が少年みたいに可愛くて、気付けば私も自然と笑顔になっていた。
新しい環境で頑張る鋭児郎を、ちゃんと見届けよう。
堂々と彼の隣に立てるように、自信を持って好きだと言えるように。
そんな思いを込めて、私は繋いだ手をぎゅっと強く握りしめた。
