巡り合わせ
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ときたま悲しい気持ちになると、松川は快く電話をしてくれた。
話していると心が落ち着く。
本当に感謝しかない。
以前、電話越しに、
「松川は優しいね」
と、言ったら、
“◯◯だからだよ”
なんて言われてしまった。
松川ってそんなことを言うキャラだったっけ。
いや、私が知らなかっただけなのかもしれない。
気持ちに余裕ができた今なら、松川のことをもっと知りたいと思えた。
「松川、今度飲みに行こうよ」
“いいな。いつにする?”
「松川の都合に合わせるよ」
“じゃあ、来週の金曜は?”
「いいよ」
こうして約束を取り付けた。
当日は仕事終わりに駅で待ち合わせた。
2人きりで飲むのは初めて。
居酒屋に入り、メニューを眺める。
「何食べたい?」
と聞かれたけれど、何でも良かった。
むしろ松川の好きな物を知りたい。
「松川の好きな物」
「え、俺?」
「うん。松川って普段何食べてるの?」
「何って……独身男性が食べる物を想像してくれたら、大体合っているよ」
私の中の独身男性のイメージ……。
「じゃあ牛丼とかラーメン?」
「そうそう、そんな感じ」
「ふふふ、体に悪そうだね」
結局松川の好きな食べ物は分からなかったけれど、一緒に過ごす時間が楽しかった。
松川の落ち着いていて柔らかい雰囲気が良いなとか、私と話すときによく笑ってくれるのも良かった。
思わず口から溢れた。
「なんかいいなー……」
「なにが?」
「この雰囲気」
「ああ、そう言うこと。俺もいいと思う。◯◯といるのが楽しいからかな」
「えっ、あ、ありがとう……」
松川はサラッと恥ずかしいことを言ってくる。
でもそれが嫌味に聞こえないのが凄い。
きっとモテるんだろうな。
そんな松川が私のことを今も好きだとか……。
私が今松川と付き合いたいと言えば叶うのだろうか。
もう一度ちゃんと告白してくれれば私だって頷けるのに。
「◯◯、どうかした?」
松川は私の顔を覗き込んできた。
「ううん、何でもない」
私は首を振った。
松川からもう一度、なんて考えてしまったけれど、あの場で返事をしなかった私が悪い。
タイミングが全て。
私はそのチャンスを逃したのだ。
「松川」
「うん?」
「またご飯行こうね。今度は松川のオススメのラーメン屋さんを教えてよ」
私は力なく笑った。
話していると心が落ち着く。
本当に感謝しかない。
以前、電話越しに、
「松川は優しいね」
と、言ったら、
“◯◯だからだよ”
なんて言われてしまった。
松川ってそんなことを言うキャラだったっけ。
いや、私が知らなかっただけなのかもしれない。
気持ちに余裕ができた今なら、松川のことをもっと知りたいと思えた。
「松川、今度飲みに行こうよ」
“いいな。いつにする?”
「松川の都合に合わせるよ」
“じゃあ、来週の金曜は?”
「いいよ」
こうして約束を取り付けた。
当日は仕事終わりに駅で待ち合わせた。
2人きりで飲むのは初めて。
居酒屋に入り、メニューを眺める。
「何食べたい?」
と聞かれたけれど、何でも良かった。
むしろ松川の好きな物を知りたい。
「松川の好きな物」
「え、俺?」
「うん。松川って普段何食べてるの?」
「何って……独身男性が食べる物を想像してくれたら、大体合っているよ」
私の中の独身男性のイメージ……。
「じゃあ牛丼とかラーメン?」
「そうそう、そんな感じ」
「ふふふ、体に悪そうだね」
結局松川の好きな食べ物は分からなかったけれど、一緒に過ごす時間が楽しかった。
松川の落ち着いていて柔らかい雰囲気が良いなとか、私と話すときによく笑ってくれるのも良かった。
思わず口から溢れた。
「なんかいいなー……」
「なにが?」
「この雰囲気」
「ああ、そう言うこと。俺もいいと思う。◯◯といるのが楽しいからかな」
「えっ、あ、ありがとう……」
松川はサラッと恥ずかしいことを言ってくる。
でもそれが嫌味に聞こえないのが凄い。
きっとモテるんだろうな。
そんな松川が私のことを今も好きだとか……。
私が今松川と付き合いたいと言えば叶うのだろうか。
もう一度ちゃんと告白してくれれば私だって頷けるのに。
「◯◯、どうかした?」
松川は私の顔を覗き込んできた。
「ううん、何でもない」
私は首を振った。
松川からもう一度、なんて考えてしまったけれど、あの場で返事をしなかった私が悪い。
タイミングが全て。
私はそのチャンスを逃したのだ。
「松川」
「うん?」
「またご飯行こうね。今度は松川のオススメのラーメン屋さんを教えてよ」
私は力なく笑った。