熟年夫婦初心者
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ーーおまけ①(松川side)ーー
「全員揃ったな」
体育館に集められたスタメン。
「今度の日曜日に練習試合を組んだ。相手は烏野高校だ」
烏野……落ちた強豪だっけ。
なんで今さらあそこと。
確か、及川と岩泉の後輩がいるって話を聞いたことがある。
コーチの話を聞いていると、隣りにいたマッキーが俺の袖をひっぱてきた。
なんだよ。
視線だけ向けると、外を見てみろよ、と言いたげに目配せしてきた。
言われた通り見てみると、外には◯◯と名前は知らないがバスケ部の男が何やら話をしていた。
なんだアイツ。
◯◯に何を話している。
遠くからでも泣きそうな顔をしているのが分かる。
本当は今すぐにでも駆け寄りたい。
だけど、コーチや監督がいる場でミィーティングを抜け出せるわけもなく、代わりにひたすら二人を注視した。
もちろんコーチの話なんて一切耳に入ってこなかった。
そもそも俺は嫉妬しているのか?
それとも、あの男に◯◯の気持ちが揺らいでしまうかもしれない、と心配しているのか。
散々◯◯のことを空気だの、いてもいなくても良い存在だの抜かしておいて。
格好悪い。
何が別れる理由がないから付き合っている、だ。
俺は◯◯のことが好きじゃないか。
取られそうと分かってから気付いた◯◯への気持ち。
少なくとも今すぐに駆け寄りたいくらいには。
「全員揃ったな」
体育館に集められたスタメン。
「今度の日曜日に練習試合を組んだ。相手は烏野高校だ」
烏野……落ちた強豪だっけ。
なんで今さらあそこと。
確か、及川と岩泉の後輩がいるって話を聞いたことがある。
コーチの話を聞いていると、隣りにいたマッキーが俺の袖をひっぱてきた。
なんだよ。
視線だけ向けると、外を見てみろよ、と言いたげに目配せしてきた。
言われた通り見てみると、外には◯◯と名前は知らないがバスケ部の男が何やら話をしていた。
なんだアイツ。
◯◯に何を話している。
遠くからでも泣きそうな顔をしているのが分かる。
本当は今すぐにでも駆け寄りたい。
だけど、コーチや監督がいる場でミィーティングを抜け出せるわけもなく、代わりにひたすら二人を注視した。
もちろんコーチの話なんて一切耳に入ってこなかった。
そもそも俺は嫉妬しているのか?
それとも、あの男に◯◯の気持ちが揺らいでしまうかもしれない、と心配しているのか。
散々◯◯のことを空気だの、いてもいなくても良い存在だの抜かしておいて。
格好悪い。
何が別れる理由がないから付き合っている、だ。
俺は◯◯のことが好きじゃないか。
取られそうと分かってから気付いた◯◯への気持ち。
少なくとも今すぐに駆け寄りたいくらいには。