巡り合わせ
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ドライブデートから1週間。
朝起きると松川から連絡が来ていた。
“お昼迎えに行く。食べずに待ってて”
食べずにってことは、用意も不要ってことか。
お弁当を作らない分、朝の出勤までの時間ゆっくりできる。
私はのんびり身支度と朝食を済ませて会社に向かった。
ーーーー
お昼休みの時間。
スマホを確認すると松川から、
“この間と同じ場所で待っている”
とメッセージが来ていた。
軽くお化粧を直してから会社を出ると見慣れた車が停まっていた。
松川だ。
軽く車のドアをノックすると、鍵が開く音がした。
早速乗り込む。
「お待たせ」
「おう、シートベルトしろよー」
松川が車を発進させる。
「今日はどうして?」
「約束しただろ、昼間にラーメン行くって」
あの日からそんなに日が経っていなかったけれど、覚えていてくれたことが嬉しかった。
そんなやりとりをしているうちに目的地に着いたらしい。
お世辞にもお洒落な外観とは言い難いお店の前で停車。
いかにも独身男性が1人でフラッと立ち寄りそうだ。
車から降りてお店に入る。
店内はお昼時だけどあまり混んでおらず、すんなり入れた。
カウンター席についてメニューを開くと、文字だけのシンプルな表だった。
隣に座った松川は、
「どれも美味しいけど、個人的にはこれがオススメ」
そう言って竹燻製麺を指差す。
「じゃあそれにしようかな」
「俺もそれで」
ついでにめはり寿司も店員さんに注文した。
ほどなくしてカウンター越しにラーメンを渡された。
そのラーメンを目の前にして思わず、
「わぁ」
と声が漏れた。
メニュー表には写真がなかったから、勝手に真っ黒な竹炭のラーメンが来るのかと思っていた。
だけど目の前には透き通ったスープのラーメンが。
見た目も香りも食欲をそそる。
「いただきます」
まずはスープから一口飲んでみる。
「……んっ」
透き通ったスープだからさっぱりとしているのかと思いきや、しっかりとした濃厚な味わい。
そのギャップに驚いた。
「美味しい……」
「だろ?」
松川は自信ありげに微笑んだ。
続けて食べた麺もめはり寿司も美味しかった。
いつもお昼は自分で作ったお弁当だったから、ラーメンは新鮮だった。
特に言い方は悪いけど、こういうお店は1人で入りにくいから尚更。
2人ともあっという間に完食した。
「ご馳走様でした」
食べ終わって店を後にし、会社に向かって車を走らせる。
助手席に座ると松川から話を切り出された。
「やっぱり背徳な時間にもラーメン行きたいな」
「何言ってるの」
だけど、私がそれまでに節制すれば深夜ラーメンを理由にまた会えるのかもしれない。
そんな会話をしているうちに会社に到着した。
朝起きると松川から連絡が来ていた。
“お昼迎えに行く。食べずに待ってて”
食べずにってことは、用意も不要ってことか。
お弁当を作らない分、朝の出勤までの時間ゆっくりできる。
私はのんびり身支度と朝食を済ませて会社に向かった。
ーーーー
お昼休みの時間。
スマホを確認すると松川から、
“この間と同じ場所で待っている”
とメッセージが来ていた。
軽くお化粧を直してから会社を出ると見慣れた車が停まっていた。
松川だ。
軽く車のドアをノックすると、鍵が開く音がした。
早速乗り込む。
「お待たせ」
「おう、シートベルトしろよー」
松川が車を発進させる。
「今日はどうして?」
「約束しただろ、昼間にラーメン行くって」
あの日からそんなに日が経っていなかったけれど、覚えていてくれたことが嬉しかった。
そんなやりとりをしているうちに目的地に着いたらしい。
お世辞にもお洒落な外観とは言い難いお店の前で停車。
いかにも独身男性が1人でフラッと立ち寄りそうだ。
車から降りてお店に入る。
店内はお昼時だけどあまり混んでおらず、すんなり入れた。
カウンター席についてメニューを開くと、文字だけのシンプルな表だった。
隣に座った松川は、
「どれも美味しいけど、個人的にはこれがオススメ」
そう言って竹燻製麺を指差す。
「じゃあそれにしようかな」
「俺もそれで」
ついでにめはり寿司も店員さんに注文した。
ほどなくしてカウンター越しにラーメンを渡された。
そのラーメンを目の前にして思わず、
「わぁ」
と声が漏れた。
メニュー表には写真がなかったから、勝手に真っ黒な竹炭のラーメンが来るのかと思っていた。
だけど目の前には透き通ったスープのラーメンが。
見た目も香りも食欲をそそる。
「いただきます」
まずはスープから一口飲んでみる。
「……んっ」
透き通ったスープだからさっぱりとしているのかと思いきや、しっかりとした濃厚な味わい。
そのギャップに驚いた。
「美味しい……」
「だろ?」
松川は自信ありげに微笑んだ。
続けて食べた麺もめはり寿司も美味しかった。
いつもお昼は自分で作ったお弁当だったから、ラーメンは新鮮だった。
特に言い方は悪いけど、こういうお店は1人で入りにくいから尚更。
2人ともあっという間に完食した。
「ご馳走様でした」
食べ終わって店を後にし、会社に向かって車を走らせる。
助手席に座ると松川から話を切り出された。
「やっぱり背徳な時間にもラーメン行きたいな」
「何言ってるの」
だけど、私がそれまでに節制すれば深夜ラーメンを理由にまた会えるのかもしれない。
そんな会話をしているうちに会社に到着した。
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