見つめ合い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌日になっても昨日の事を引きずった私は学校に着いても塞ぎ込んでいた。
あの後、心操君はどれほど練習したのだろうか。
その間に私は?
目を見て話すどころか自室に引きこもってふて寝。
家族は元々目を見て話せるから練習にならないし、クラスメイトに頼み込むか?
いやいや、そもそも頼む段階で難しい。
授業中に先生の目を見る練習をする?
でも、先生は私のことをずっと見ているわけじゃないし……。
「う〜ん」
「何唸ってんだ?」
頭上から聞こえてきた馴染みのある声。
顔を見なくても誰だか分かる。
心操君だ。
「何か用?私は今考え事していて忙しいんだけど」
不貞腐れた様に答えた。
「いや、昨日は悪かったと思って……」
「別に。心操君は悪くないし」
悪いのは異性の目を見て話せない私。
その現実を改めて叩き付けられただけだ。
「ほら、相澤先生が言っていたろ?人の目を見て話せるようになるまで俺に付き合えって」
あのときは一杯一杯で頭に入ってこなかったけれど、そう言えば言っていた気もする。
「だから付き合うよ、練習」
「いいの?自分の練習もあるだろうし」
「誘ったのは俺だから」
そんなに責任を感じなくてもいいのに。
だけど、その気持ちが嬉しくて、私は素直に受け入れた。
「……ありがとう」
机に突っ伏していた顔を上げると、久しぶりに心操君と目が合った。
紫色の三白眼な瞳、目の下にある隈。
ああ、こんな目だっけ。
なぜかそのときは照れるよりも見入ってしまった。
「じゃあ、昼にまた来るから、そのときに練習だな」
「うん」
心操君はそう言うと教室を出ていった。
初めて5秒以上目を合わせたかもしれない。
正確には隈も見ていたから視線は少しズレたけれど。
私にしては上出来。
なんだかやれる気がしてきた。
あの後、心操君はどれほど練習したのだろうか。
その間に私は?
目を見て話すどころか自室に引きこもってふて寝。
家族は元々目を見て話せるから練習にならないし、クラスメイトに頼み込むか?
いやいや、そもそも頼む段階で難しい。
授業中に先生の目を見る練習をする?
でも、先生は私のことをずっと見ているわけじゃないし……。
「う〜ん」
「何唸ってんだ?」
頭上から聞こえてきた馴染みのある声。
顔を見なくても誰だか分かる。
心操君だ。
「何か用?私は今考え事していて忙しいんだけど」
不貞腐れた様に答えた。
「いや、昨日は悪かったと思って……」
「別に。心操君は悪くないし」
悪いのは異性の目を見て話せない私。
その現実を改めて叩き付けられただけだ。
「ほら、相澤先生が言っていたろ?人の目を見て話せるようになるまで俺に付き合えって」
あのときは一杯一杯で頭に入ってこなかったけれど、そう言えば言っていた気もする。
「だから付き合うよ、練習」
「いいの?自分の練習もあるだろうし」
「誘ったのは俺だから」
そんなに責任を感じなくてもいいのに。
だけど、その気持ちが嬉しくて、私は素直に受け入れた。
「……ありがとう」
机に突っ伏していた顔を上げると、久しぶりに心操君と目が合った。
紫色の三白眼な瞳、目の下にある隈。
ああ、こんな目だっけ。
なぜかそのときは照れるよりも見入ってしまった。
「じゃあ、昼にまた来るから、そのときに練習だな」
「うん」
心操君はそう言うと教室を出ていった。
初めて5秒以上目を合わせたかもしれない。
正確には隈も見ていたから視線は少しズレたけれど。
私にしては上出来。
なんだかやれる気がしてきた。