見つめ合い
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ーーおまけ(心操side)ーー
「は、は、は、はじめまして!心操君!」
体育祭の後、名前も知らない女子生徒に声をかけられた。
緊張しているからか人と話すのが苦手なのか分からないけれど、話しかけてきたくせに視線は明後日の方向を向け、声はどもっている。
第一印象は変なやつだった。
「私、D組の◯◯●●って言います!心操君に触発されて……その、仲良くなりたいなって」
変なやつだったけれど、一生懸命に話す彼女のことに興味を持ち、
「いいよ」
気が付いたらそう答えていた。
「いいの!?やったー!」
よっぽど嬉しかったのか、凄いはしゃぎよう。
俺の個性を知った上でそんな反応をするやつは初めてだ。
不意に◯◯と目が合った。
「……あっ」
焦ったような小さな声と共に全力で視線を逸らされてしまった。
やっぱり変なやつだ。
ーーーー
◯◯と目を見て話す練習をすることになった。
確かに今後◯◯がヒーロー科編入を目指すのであれば克服は必須。
だけど、そんなことをしたら俺以外のやつとも話すようになるかもしれない。
その姿を想像すると何故だか無性に落ち着かなかった。
そしてやってきた6回目の練習。
◯◯は気が付いていない。
俺が洗脳をしていないと言うことを。
5回目までは確かに洗脳したけれど、試しに洗脳した振りをしたらどうなるのだろうか。
そんな思いつきから6回目では洗脳せずに会話をしたら思いのほかスムーズに会話ができている。
克服している。
その上、洗脳していると思い込んでいるからか恥ずかしげもなく“寂しい”だとか“好き”とか言ってくる。
口元が緩みそうになるのを抑えるのが大変だった。
それに気が付かない◯◯は、練習が終わるととんでもないことを言い出した。
「ねえ、心操君。明日、相澤先生のところに行ってみるよ!」
「大丈夫なのか?」
もしこれでうまく行けば俺は用済みか。
「ひとまず、これまでありがとう!明日頑張るから応援してね!」
「きっと大丈夫だ」
口ではそう言ったが、本心では失敗してくれと思う自分がいた。
そのとき初めて気が付いた。
俺は◯◯のことが好きだということに。
「は、は、は、はじめまして!心操君!」
体育祭の後、名前も知らない女子生徒に声をかけられた。
緊張しているからか人と話すのが苦手なのか分からないけれど、話しかけてきたくせに視線は明後日の方向を向け、声はどもっている。
第一印象は変なやつだった。
「私、D組の◯◯●●って言います!心操君に触発されて……その、仲良くなりたいなって」
変なやつだったけれど、一生懸命に話す彼女のことに興味を持ち、
「いいよ」
気が付いたらそう答えていた。
「いいの!?やったー!」
よっぽど嬉しかったのか、凄いはしゃぎよう。
俺の個性を知った上でそんな反応をするやつは初めてだ。
不意に◯◯と目が合った。
「……あっ」
焦ったような小さな声と共に全力で視線を逸らされてしまった。
やっぱり変なやつだ。
ーーーー
◯◯と目を見て話す練習をすることになった。
確かに今後◯◯がヒーロー科編入を目指すのであれば克服は必須。
だけど、そんなことをしたら俺以外のやつとも話すようになるかもしれない。
その姿を想像すると何故だか無性に落ち着かなかった。
そしてやってきた6回目の練習。
◯◯は気が付いていない。
俺が洗脳をしていないと言うことを。
5回目までは確かに洗脳したけれど、試しに洗脳した振りをしたらどうなるのだろうか。
そんな思いつきから6回目では洗脳せずに会話をしたら思いのほかスムーズに会話ができている。
克服している。
その上、洗脳していると思い込んでいるからか恥ずかしげもなく“寂しい”だとか“好き”とか言ってくる。
口元が緩みそうになるのを抑えるのが大変だった。
それに気が付かない◯◯は、練習が終わるととんでもないことを言い出した。
「ねえ、心操君。明日、相澤先生のところに行ってみるよ!」
「大丈夫なのか?」
もしこれでうまく行けば俺は用済みか。
「ひとまず、これまでありがとう!明日頑張るから応援してね!」
「きっと大丈夫だ」
口ではそう言ったが、本心では失敗してくれと思う自分がいた。
そのとき初めて気が付いた。
俺は◯◯のことが好きだということに。
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